ドライブモード切替は、使いたければ使えばいい
ドライブモード切替については、「いつ使うのかわからない」という声も多い。SNS上でも、「一度も使ったことがない」 「いつもエコであってほしい」 「リアワイパーやBレンジ以上に使わない」という、そもそもドライブモード切替など不要とする人のほか、「差が分かりにくいので使う意味がない」 「とっさに切り替えることができない(ハンドルから手を離すので)」など、ドライブモード変更のふり幅や切り替えスイッチの使い勝手を指摘する人も多い。
ドライブモード切替は、クルマをより楽しむためのスイッチであるため、使いたければ使えばいいし、まったく使わなくたってそれはそれで何ら問題はない。様々なクルマに乗る機会が多い筆者も、ついていれば何度かは試してみるが、不要だと感じれば使わなくなる。もちろん装備にはコストはかかっているため、標準で装備されてしまっている場合には、「いらない装備は削ってほしい」と思うのは、確かにそうだろう。このあたりは、メーカーの考え方もあるため、議論が難しいところではあるが、「とっさに切り替えることができない」については、改善されるべきだと思う。
ドライブモード操作スイッチは、なぜか車両中央にあるセンターコンソールにレイアウトされることが多く、使いたいときに視線をできるだけそらすことなく操作することができない。筆者の乗る欧州ワゴンでは、センターコンソール上かつ助手席側にあるため、手を伸ばさないと届かず、使い勝手は最悪だ。左ハンドル車に合わせてつくられているためであるが、非常に残念な部分だ。
切り替えスイッチはステアリング近くにもってきて!!
そんななか、スバル車は、この切り替えスイッチが操作しやすい位置に装備されている。スバル車の「Siドライブ」スイッチは、ステアリングホイール上にレイアウトされており、ドライブ中に「ここはスポーツで走りたいな」と感じたら、すぐさま変更することができ、積極的に使いたいと思える。またメルセデスの最新AMGシリーズ(AMG EQS 53やAMG SL 43など)にも、ステアリングホイール上にダイヤルスイッチがあり、走行しながらの操作が容易だ。
ステアリングホイールのスイッチは、ボリュームやACCといった、よく使うであろう機能のスイッチがスペースを奪い合う、スイッチ類の「一丁目一番地」。ステアリングホイールから手を離さずに操作ができるメリットは非常に大きい。前述したように、ドライブモード切替は、無理に使う必要のない装備だが、せっかくつくり込んでいるのだから、自動車メーカーとしてはもっと操作が簡単にできる位置、例えばパドルシフトに仕込むなど、工夫をしてみる道があるはず。いまのままだと、スイッチがあっても見向きもされないまま、姿を消していく可能性すらあるのではないだろうか。
【画像ギャラリー】ドライブモード切替、使ってる!?? 使いにくいという指摘もある、さまざまなクルマのドライブモード切替スイッチ(7枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方エンジンかける度にエコモードに勝手に切り替えるのはやめて欲しい。休憩毎にモードを切り替えるのが面倒くさいのでエンジン切って6時間位再始動しなかったらエコモードに切り替えるようにして欲しいです。