ジムニー ノマドに一目惚れした人は多いと思うのが、目に見えない部分もきっちりチェックしたい。その一つが「車重」だ。ノマドはシエラに比べて100kg重い。いったいなんで?
文と写真:ベストカーWeb編集部
ラダーフレームには補強、プロペラシャフトも太くなってる!
ついに登場したジムニーノマド。念願の5ドアに胸が高鳴っている人も多いはず。
しかし忘れちゃいけない。ホイールベースを延ばし、ドアが追加されたとなれば、当然車重は重くなる。実はノマドは、3ドアのシエラに比べて100kg重いのだ。
その理由だが、まずは骨格とボディパネルの追加だ。ノマドの全長はシエラに対して340mm長い。そのために基本骨格であるラダーフレームを延長し、その上にリアドアを追加したボディパネルを構築してある。最大の重量増の要因はこれだろう。
細かな要因もある。重量増に対応するため、ラダーフレーム自体にセンタークロスメンバーが追加されており、トランスファー以降の後部プロペラシャフトは直径が太くなっている。オートマチックトランスミッションの各構成要素を高強度化した点も、微妙な重量増となっている。
【画像ギャラリー】100kg重くなったノマドの重量増対策をじっくり見てよ!(5枚)画像ギャラリー快適性を増したリアシート回りも重量増の要因だが……
もう一つの重量増の要因は、車内とりわけ後席の快適性の向上だろう
車内に乗り込むと分かるが、ノマドのリアシートは膝前空間が50mm拡大したばかりでなく、鉄板むき出しだったリアウインドウ周りなどがしっかり樹脂トリムで覆われている。シート自体も厚みがあり、長距離ドライブにも耐えるものに換装されているのだ。
こうした快適性の向上は、当然重量増に直結する。さらにノマドはラゲッジルームのクォーターピラー部分にも樹脂トリムもおごっているから、これらがシエラとの差を生む代わりに、重さへと繋がっているといえよう。
とはいえ、ノマドの車重は1100kg台にとどめられており、重量増を最小限に抑えようとした開発陣の苦労が偲ばれる。ジムニーの持つストイックさを継承しつつ、4人数乗車への道を切り開いたノマドは、100kgの重量増をもってしても、十二分に魅力的といえそうだ。
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