【ジムニーノマド詳細解説】将来的に48Vマイルドハイブリッドは後から追加される?

【ジムニーノマド詳細解説】将来的に48Vマイルドハイブリッドは後から追加される?

 ついに発売となったジムニーノマド。パワートレインは3ドアのシエラと同様、1.5L、直4に5速MT&4速ATの組み合わせだ。しかし、この時代、ハイブリッドを発売してほしいという声が多くあがっている。ジムニーノマドにハイブリッドが搭載される可能性はあるのか?

文:ベストカーWeb編集部/写真:森山良雄、ベストカーWeb編集部

現在1.5L、直4ガソリンエンジンだけ? ハイブリッドはないのか?

ついに発表となったジムニーノマド
ついに発表となったジムニーノマド

  2024年1月30日に発表となった、ジムニーシェラの5ドア版、ノマド。搭載されるエンジンはいまのところ1種類、1.5L、直4DOHCの「K15B」型。吸気側にVVTを採用することにより最高出力102ps/最大トルク130Nm。副変速機付パートタイム4WDを採用し、トランスミッションは5速MTと4速ATを用意。

 気になるのは、発売後にハイブリッドやマイルドハイブリッドがラインナップに加わるのかということ。

欧州地域で販売されているスイフトスポーツハイブリッド。48Vマイルドハイブリッドが標準搭載されている
欧州地域で販売されているスイフトスポーツハイブリッド。48Vマイルドハイブリッドが標準搭載されている

 ハイブリッドシステムに関しては、現時点スズキが国内モデルで採用しているのは、12Vマイルドハイブリッドのシステムのみ。欧州地域で販売されているスイフトスポーツには、48Vマイルドハイブリッドが標準搭載されている。

 この1.4L、直4ブースタージェットターボエンジン(K14D型)と6速MTとを組み合わせた新型のパワーユニットは、最新の排ガス基準「EURO6d」に対応する環境型エンジンだ。最高出力は129ps、最大トルク235Nmを発生している。

 さらに、モーター「IGS」は最高出力13psを発生。12Vマイルドハイブリッドのモーター出力は2.3kWなので、およそ5倍のパワーアップがなされたことになる。これにより、発進時には力強い加速が可能となり、WLTP複合条件でのCO2排出量は127g/km、燃費は5.7L/100km(17.5km/L)だ。

 ではスイフト用の1.4Lターボ+48Vマイルドハイブリッドがジムニーノマドおよびシエラに搭載されるのか? 

ジムニーシエラ、ジムニーノマドに搭載される1.5L、直4NAエンジン
ジムニーシエラ、ジムニーノマドに搭載される1.5L、直4NAエンジン

 2024年7月、スズキは「技術戦略説明会」において、新世代の48Vハイブリッドシステム「スーパーエネチャージ」を発表。この新開発48Vスーパーエネチャージが、ジムニーノマド、シエラに搭載される可能性が高いだろう。

 ジムニーはAWD、MTもあるから無理ではないかと思う人がいるだろうが、この48VスーパーエネチャージはFF、FR、AWDと幅広く対応し、しかもAWDは機械式ということで、ジムニーの搭載も想定していると思われる。

 48VのISGをエンジンとトランスミッションの間に挟む構造で、従来のガソリン車のAWDと同様、車両前部のパワートレインからの駆動力をプロペラシャフトを通じて後輪に伝える機械式AWD。

 発表会ではスイフトに搭載される最大熱効率40%を実現した 3気筒「Z12E」型エンジンに48Vマイルドハイブリッドを組み合わせた「スーパーエネチャージ」のプロトタイプが展示されていた。

 この1.2Lの48Vスーパーエネチャージがジムニーノマド&シエラに搭載される線が濃厚だ。

ジムニーにBEV搭載もありえる?

欧州市場では5つのBEVを投入する計画。上段左からワゴンR、フロンクス、ジムニーシエラ。下段左からS-CROSS、eVX(eビターラ)。気になるのは上段一番右のジムニーシエラらしきシルエット。欧州市場の資料にはあるが日本市場の資料にはなかった
欧州市場では5つのBEVを投入する計画。上段左からワゴンR、フロンクス、ジムニーシエラ。下段左からS-CROSS、eVX(eビターラ)。気になるのは上段一番右のジムニーシエラらしきシルエット。欧州市場の資料にはあるが日本市場の資料にはなかった

 ではジムニー、ジムニーノマド&シエラに「BEV」は搭載されるのか? スズキは2023年1月26日、2030年に向けた成長戦略を発表したが、ヒントは欧州市場の資料にあった。

スズキ初の量産EV、e VITARA。コンセプトモデルのeVXとほぼ同じスタイルで格好よすぎる! ボディサイズは全長4275×全幅1800×全高1635mm(欧州向けモデル)。2025年春には生産開始され、夏頃から日本、欧州、インドなど世界各国で順次販売予定
スズキ初の量産EV、e VITARA。コンセプトモデルのeVXとほぼ同じスタイルで格好よすぎる! ボディサイズは全長4275×全幅1800×全高1635mm(欧州向けモデル)。2025年春には生産開始され、夏頃から日本、欧州、インドなど世界各国で順次販売予定

 欧州市場では2024年度からBEVを投入し、SUV・Bセグメントなどに広げていき、2030年度までに5モデルを展開。欧州市場の製品計画資料のなかには5つのモデルのシルエットが描かれているが、上段の一番右に注目。明らかにこれはジムニー(シエラ)だ。あくまでもシルエットでイメージだと思われるが……。

 日本市場には描かれていないのに欧州市場にはジムニー(シエラ)のBEVが登場することを示唆している。いずれにしても日本市場にはジムニーのBEV投入は考えられていない思われる。今後の動向に注目していきたい。

【画像ギャラリー】ジムニーノマドは1.5Lのほかに48Vスーパーエネチャージが追加されるのか?(13枚)画像ギャラリー

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