N-BOX爆売れのワケは先祖にあり!? N360にフィットにビート……ホンダが生み出した「小さな名車」16選

N-BOX爆売れのワケは先祖にあり!? N360にフィットにビート……ホンダが生み出した「小さな名車」16選

 最近のホンダのヒット作といえば軽のN-BOX。軽自動車カテゴリ内の売り上げはもちろん、登録車を含めた販売台数でもトップ常連だ。N-BOXの新型もまた売れそうだが、これまでもホンダ車は“小さな”クルマが魅力的だった。ホンダの長い歴史の中から、小さなクルマの名作・傑作をご紹介!

※本稿は2023年8月のものです
文/大音安弘、写真/ベストカー編集部、ホンダ
初出:『ベストカー』2023年9月26日号

■ホンダは小さなクルマ作りが秀逸!!

ホンダ N360。エポックメイキング度:★★★★★
ホンダ N360。エポックメイキング度:★★★★★

 ホンダのクルマ作りの基本となる「M・M思想」は、「人の空間は最大に、メカは最小に」という小型車の理想を追求したもの。その姿勢は、初の量産乗用車となる1967年登場の軽乗用車「N360」より不変だ。

ホンダ シビック(初代)。エポックメイキング度:★★★★★
ホンダ シビック(初代)。エポックメイキング度:★★★★★

 1970年代に入ると、本格乗用車メーカーを目指し、小型車を投入。その飛躍となった初代「シビック」は、独自技術で厳しい排ガス規制を乗り越え、技術力の高さを世界に知らしめた。

 同時に、個性の追求も忘れていないのがホンダ。軽初のスペシャルティカー「Z」や多目的車「バモスホンダ」は、その象徴的存在だ。

■ヤンチャなモデルも多数

ホンダ シティターボII。エポックメイキング度:★★★★☆
ホンダ シティターボII。エポックメイキング度:★★★★☆

 日本が豊かになる1980年代には、マイクロスポーツに注力。実用車「シティ」をホットハッチに変身させた「シティターボ」や「CR-X」など、独自のスポーツカーを生んだ。

 同時に軽に再びフォーカスし、愛らしく機能的な「トゥデイ」、1990年代に軽のNSXとも呼ばれた「ビート」など、他所が真似できないクルマで軽市場に返り咲いた。

ホンダ フィット。エポックメイキング度:★★★★★
ホンダ フィット。エポックメイキング度:★★★★★

 2000年代最大のヒットといえば「フィット」。小型トールワゴンの先駆けとなり、今や世界の国民車へと成長した。

 ホンダに多くの傑作小型車が存在するのは、常に小さなクルマの可能性を追求し続けてきた証といえよう。

■コンパクトなスポーツカーからバンまで!

・S500/S600/S800(1963/1964/1966年)

ホンダ S800。エポックメイキング度:★★★★★
ホンダ S800。エポックメイキング度:★★★★★

 S500/S600/S800は、ホンダ初の4輪乗用車となった小型スポーツカー3兄弟。高性能な水冷式4気筒DOHCエンジンを搭載し、人々を魅了した。1963年登場のS500を皮切りに、翌年に排気量を拡大したS600に進化。1966年には最終進化系のS800(写真)が登場。

・Z(初代・1970年)

ホンダ Z(初代)。エポックメイキング度:★★★★★
ホンダ Z(初代)。エポックメイキング度:★★★★★

 軽自動車初のスペシャルティカー、ホンダ Z(初代)。「水中メガネ」と呼ばれた開閉式リアウィンドウが特徴。こだわりの内外装を備え、大人4人の乗車スペースを確保。スポーティな見た目と走りで、軽の楽しさを広げた。

・ライフステップバン(1972年)

ホンダ ライフステップバン。エポックメイキング度:★★★★★
ホンダ ライフステップバン。エポックメイキング度:★★★★★

 ライフをベースにした画期的な軽商用車がホンダ ライフステップバン。トールワゴン形状とフルフラットとなる荷室による優れた積載性に加え、デスク代わりとなるダッシュボードなど高い機能性が持ち味だった。

次ページは : ■1980年代以降はコンパクトスポーツが多数!!

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