初代日本女子バンタム級王者など、数々の女子プロボクシング・タイトルを獲得したプロボクサーの吉田実代さんの登場だぁ! 出身の鹿児島では「クルマがないと何もできなかった」という環境だけに、子どもの頃からクルマと接することは多く、10代で憧れのベンツを購入(凄い!)。そんな彼女にググッと迫ってみた。
写真:山上徳幸/文:老川義博/協力:ポルシェセンター横浜青葉
■活動拠点をアメリカに移して再び世界王者の座を目指す
アメリカデビューを見事勝利で飾り、再び世界王者の座を目指す吉田実代さん。初代日本女子バンタム級王者、第5代・第7代WBO女子世界スーパーフライ級王者など次々とタイトルを獲得するも、2022年5月に王座から陥落。
その後、活動の拠点をアメリカに移し、現在トレーニングを積んでいる吉田さん。取材現場では、リング上とは別人のように柔和な笑顔が絶えない。3歳の時に両親が離婚。お母さんに育てられたという。
「母はワゴンRに乗っており、母とのドライブデートにはよく行きました。その時だけは仕事で忙しいお母さんを独占できたんです」
軽自動車の狭い空間が、お母さんとの距離を近くしてくれたという。
■子どもの頃から欲しかった最初のマイカーはオデッセイ
16歳の時に中型自動二輪の免許を取り、普通自動車免許は18歳になってすぐに取得。教習所の実技はすべて一回でクリアしたという。
そして、親戚が乗っていた青いオデッセイをもらえることに。子どもの頃から欲しかったマイカーが手に入った。
「眠れない夜にひとりでよくドライブしていました。考えごとやイヤなことがリセットできたんです」
このオデッセイで、あちらこちらと遠出をした。
「フェリーで桜島に渡って大隅半島を回ったり、指宿市の砂むし温泉に入ったり。観光名所や温泉巡りはけっこうしましたね」
■晴れ着姿でベンツE320を運転して成人式会場へ向かう!
「当時の流行りはセルシオでした。でも、その後レクサスブランドになって価格も上がり、いっそのこと、ベンツでもいいんじゃないかって」
そして、19歳にしてE320の新古車を格安で購入した。
「クルマ販売店の親戚が業者オークションで見つけてくれたんです。なんか、カッコつけてたんですよね。どうしても成人式までには欲しくて」
しかし、少しして、ハワイへ格闘技留学をすることになる……。
「デパートのポスターを見て決めたんです。鹿児島には帰らず、そのまま東京のジムに入りました。成人式に鹿児島に戻り、式場へは晴れ着姿でE320を運転しました……(笑)」
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