■実費負担での記事作成依頼はステマなのか?
メディアで記事を作る際、経費が掛かる。ベストカーWebであれば、取材に行くと編集+ライター+カメラマンの3人の移動費と人件費、食事代、編集経費を必要とします。大雑把に言って10万円といったイメージ。新型車の試乗などは人気だから、ページを読んだ人の数で10万円分以上の収入がある。
一方、人気なさそうな内容だと10万円掛けて記事作っても赤字になってしまう。そんな時、取材対象から「記事作る実費だけは出させてもらいます」と言われ、読者にとっても有用な情報だと判断すれば、儲からなくても記事にしたい。
このようなパターン、ステマになるか聞いてみた。私も興味深かった。すると「個別のケースは判断しかねるが、基本的には依頼主に記事を校正させることがなく費用も実費相当、そして編集部側からの自主的な企画であればステマではない」という。
(※編註:自動車メーカーが特定の機構についてアピールしてほしい、特定の場所で取材してほしいなど、企画内容を編集部側に提案をした場合は実費のみの提供でもステマに認定されるケースがある。ステマか否かの判断については消費者庁でも具体的な線引きの想定があまりなく、ケースバイケースによるという返答だった)
以上まとめよう。消費者庁に問い合わせた結果、ステマの対象になるのは、
(1)必要経費以上の報酬を受けて作った記事や動画
(2)依頼された企業に記事や動画を校正させる行為
(3)メディア側で自主的な企画がなされていない記事
上記の3点。
試乗会や広報車を借りる行為などは業界の慣習なので問題ないということに相成った。よって私のWebも本日から記事の最後にステマじゃない理由をツラツラ並べるのは止めることにする。
【画像ギャラリー】ステマは自動車メディアへの対応は?? ベストカーは正々堂々の対応をします(3枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方法律より厳しい制限を自ら加えることになんの問題もないのだから、かかる費用を受けた旨を全て記載することに問題はない。
これまでと同じことやりますとしか読めない。
昔、メディアに「使って戴く」車両を優先配備せず宣伝費も撒かなかったトヨタは、凄く嫌われてました。悪いことしてないどころか愚直なのに、お高く留まってイメージつけられレビューも必ず否定入れる それをCG元編集長の熊倉氏などが暴露してから、少しマトモになりました。ステマ暗黒時代が長すぎて、払拭し切れてないですけどね NとH社は提供試乗車を選りすぐりの個体に市販と違う高性能タイヤ。これも消されるのかな
習慣ならOKですか。コンプライアンスで随分騒がれたと思いますが
同業者に「雉も鳴かずば撃たれまい」と言われちゃったディーゼルゲート擁護の雉さんが言っても説得力ないなぁ
まあドイツの大規模排ガス規制を不自然極まる擁護とか、誰が見ても疑われる行為は控えとく方がいいんじゃないのか?
実際に行政指導や立件に至らぬまでも、な。
すみません、排ガス不正の間違いでした。
この人当時、「VWとどういう関係なんだ?」と有名でしたよね。
人の悪口ならともかく、御社にとって都合が悪いコメントはごっそり削除ですか?