開発は80年代から始まっていた!? 今や渋滞時手放し運転も!! 運転支援の名門スバル「アイサイト」の歴史

■2008年アイサイトでステレオカメラ復活!

お馴染み「アイサイト」が初搭載されたのは4代目レガシィの最終型
お馴染み「アイサイト」が初搭載されたのは4代目レガシィの最終型

 そして2008年5月、レガシィの一部改良に伴いアイサイトが登場する。新型のステレオカメラと新開発の3D画像処理エンジンを用いて、前走車はもちろん歩行者や自転車も対象としたプリクラッシュセーフティを実現した運転支援システムであった。

 ステレオカメラのみでの運転支援システムは世界で初めてのことであった。ステレオカメラの技術を磨き続けたスバルの技術が花咲いた時であった。

 その後アイサイト2010年にVer.2、2013年にVer.3へと進化。Ver.2では運転支援範囲の拡大や渋滞時の運転負担の軽減を実現し、Ver.3では広角かつ遠方でカラー認識も実現し安全性能大幅に進化させたほか、新機能の追加や既存機能の性能向上によって予防安全技術が一段と高められた。

 2017年にはアイサイトツーリングアシストが登場。操舵支援の作動範囲を広げて高速道路でのアクセル、ブレーキ、ステアリングの自動制御を実現している。

2代目レヴォーグにはアイサイトの進化版となる「アイサイトX」を搭載したグレードを設定。低速渋滞時のハンズオフなどにも対応
2代目レヴォーグにはアイサイトの進化版となる「アイサイトX」を搭載したグレードを設定。低速渋滞時のハンズオフなどにも対応

 2020年には高度運転支援システムであるアイサイトXが登場した。アイサイトXは全方位センシングを実現するとともに、高精度地図データを活用した高度運転支援システムを備えており、高速道路上では世界トップレベルと感じるほど自然な運転支援システムを実現している。

現行型BRZはAT車のみアイサイトが設定されていたが、年次改良モデル(C型)からMT車にも搭載
現行型BRZはAT車のみアイサイトが設定されていたが、年次改良モデル(C型)からMT車にも搭載

 今後アイサイトはMT車にも普及する予定となっていて、走りの楽しさと安全の両立も実現しようとしている。今後運転支援システムのトレンドがどのように移り変わっていくかは想像がつかないが、アイサイトの進化は我々の想像を超えていくことであろう。

【画像ギャラリー】前身技術の実用化から約四半世紀!! アイサイトの歴史を振り返る(23枚)画像ギャラリー

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