■ちょい上級者向け? ロータスらしさ全開(ロータスエミーラ)
イギリスのスポーツカーメーカーロータス、そのロータス最後の純ガソリンエンジン搭載モデルとして登場したのがエミーラだ。
本命は2.0L 直列4気筒ターボと8速DCTの組み合わせとされているが、3.5L V6スーパーチャージャと6速MTの組み合わせも残されている。
ブランドが大きく変わろうとしている転換期を迎えている訳だが、そんな中でもMTを残したのはピュアなスポーツカーを作り続けたロータスらしいと言えるだろう。
最高出力405PS、最大トルク420Nmを発生するエンジンを3ペダルで操る訳だが、エミーラの6速MTは「初心者でも簡単に…」という訳にはいかないのがポイント。
現代のMT車としてはクラッチも重たく感じるし、シフトチェンジで回転数を合わせてくれるような機構も備わっていない。
スムーズに走らせることに対してドライバーの技量を一定以上求めてくるあたりは純粋なスポーツカーメーカーとしての歴史があるロータスらしさを感じる。
■素モデルに伝統的な走りの喜びを残す(M4)
コンペティションなどの上級モデルやセダンのM3はAWDシステムxDriveと8速ATの組み合わせになっているものの、最もMの血統を受け継いでいるM4の素のモデルは依然として6速MTが用意されている。
というか6速MTしか用意されていない。日本市場で選べるのはハンドルが左右どちらに付くかということだけだ。
Mがよりハイパフォーマンスになり、古典的なメカニズムが採用されていかなくなってもMの本流であるM3クーペから続くM4に伝統的なパッケージを残しているのは駆け抜ける歓びを大切にするBMWらしいと言える。
この巣のM4に求める要素は圧倒的な速さではなく、純粋な運転の楽しさということだろう。
最高出力480PS、最大トルク550Nmというエンジンスペックは8速ATを採用するコンペティションと比べると30PSほど控えめになっているものの、ハイパワーであることには変わりない。
Mの本流を味わうのであれば、検討したいモデルと言える。
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