■すべてが平均点以上のトヨタ・シエンタは日本の道路事情にもジャストフィット!
扱いやすい5ナンバーサイズは先代モデルから受け継ぎつつ2列目シートの居住性を向上させた使い勝手の良さに、欧州車テイストの洗練されたエクステリアデザインが相まって発売直後から話題となった通算3代目の現行シエンタ。
安全・安心でかつ快適・便利な先進装備がいっそう充実した3代目は、最新の予防安全パッケージであるトヨタセーフティセンスを全車に標準装備。対応する事故形態を拡大し、より安心なドライブもサポートしている。
もちろん、燃費の良さも特筆すべきポイントで1.5リッターのダイナミックフォースエンジン(M15A-FXE)を採用したシリーズパラレルハイブリッドシステムはクラストップレベルのWLTCモード走行燃費28.8km/L(Xグレードの2WDモデル)を達成。
また、スイッチひとつで気分や状況に応じた走りが選べるドライブモードも搭載。
アクセル操作に対する駆動力を穏やかにすると同時に暖房や冷房の利き具合を抑えて燃費のさらなる向上を実現する“エコモード”とアクセル操作に対するレスポンスが鋭く、坂道やワインディングロードなどでより俊敏な走りが楽しめる“パワーモード”はガソリンエンジン車にも採用されている。
しかし、ハイブリッドモデルでは早朝や深夜などエンジン音が気になる時や排出ガスを抑えたいときに便利なモーターのみで静かに走行可能な“EVドライブモード”も追加されている。
このような内容に加えて、さまざまなシーンで気兼ねなく使えるツール感溢れるエクステリアデザイン、使う楽しさを拡げて心地よい室内空間を演出するインテリアデザインなど、まさに隙のないつくりといえるミニバンなだけに売れない理由が見当たらない。
■ハイブリッドの恩恵だけに留まらないのがマツダ3の大きな魅力
デビュー当初は独自の燃焼方式であるSPCCIを実用化した世界初の内燃機関“SKYACTIV-X”の採用が大きな注目を集めたマツダ3。
現在は独自のマイルドハイブリッドシステムと組み合わせたe-SKYACTIV Xに進化を果たしているが、正直な話、HV入門車というには少々値が張る314万9300円~という車両本体価格はおいそれと買える代物ではないかもしれない……。
しかし、マツダ3にはe-SKYACTIV G 2.0という、もう1種類のハイブリッドシステムを採用したモデルが設定されており、車両本体価格も259万3800円~と比較的リーズナブルな値付けが行われている。
2022年8月の一部商品改良で、それまで採用していた直噴ガソリンエンジンのSKYACTIV-G 2.0からe-SKYACTIV G 2.0に変更したマツダ3。
独自のマイルドハイブリッドシステムであるM ハイブリッドを組み合わせたe-SKYACTIV G 2.0は減速エネルギー回生の活用による環境性能の向上はもとより、モーターによるエンジンアシストで始動時や発進時により静かで上質な加速を実現。
電動化技術によって環境性能と走る歓びをさらに進化させたことがポイントとなったいっぽうで、燃費も従来モデルに比べて約0.6km/L(WLTCモード燃料)の改善が図られた。
マツダ3ならではの独創的なライフスタイルを予感させるエクステリアや要素を削ぎ落した水平基調のシンプルな造形によって美しさ・上質感・運転に集中できる心地良い空間を実現したインテリアも魅力のひとつ。
さらにはあらゆるシーンで使いやすい収納スペース&荷室空間といった付加価値も魅力なだけに、HV入門車として検討するのに十分値する一台といえるだろう。
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