■エンジンにはまだまだセンサーがあるぞ!
5:排気温度センサー
排気温度センサーは、その名のとおり、マフラーから出る排気ガスの温度を監視し、排気温度の異常上昇を検知すると、排気温度警告灯を点灯させてドライバーに知らせる仕組みになっている。
排気温度上昇の理由としては、主に点火系のトラブルが多い。例えば、4気筒エンジンで1気筒のみ点火不良を起こしていると、混合気がシリンダー内で燃焼せず、未燃焼ガスが触媒内で燃えて、排気温度が急激に上昇する。また、センサー自体の故障でも警告灯が点灯することもあるぞ。
6:水温センサー
オーバーヒートしないようにエンジン内に冷却水(クーラント液)を循環させ、冷やしていることはご存知のとおり。その冷却水の温度を計測するのが水温センサーだ。
このセンサーは、冷却水の温度を監視し、メーターに表示するだけではなく、ECUに水温の情報を送り、温度が極端に低い、また高い時にはセーフティ機能を働かせたり、さらに水温に合わせて最適な制御を行う。
そのため、水温センサーが故障すると緊急用の制御をするため、エンジンの吹けが悪くなるケースがある。
7:ノックセンサー
ノッキングは、エンジンの異常燃焼によって生じる“カンカン”といた異音のこと。ノックセンサー(ノッキングセンサー)は、エンジン内で発生した異常燃焼や異音を周波数で検知するセンサーで、ノッキングを感知すると、エンジンブローを防ぐためECUは点火時期を遅らせるなどの制御を行う。
また、ノックセンサーに異常があるとECUが判断すると、もれなく警告灯が点灯する。ノックセンサー単体の不良で大きなトラブルになることは少ないが、壊れたら交換すべし!
8:スロットルポジションセンサー
エンジンには、吸入空気量を調整する「スロットルバルブ」という弁が取り付けられている。このスロットルバルブの開閉状態、角度を監視するセンサーがスロットルポジションセンサーだ。
センサーから電気信号がECUに送られると、エンジン回転数やアクセル開度などの状況を総合的に判断し、最適な燃料を噴射するという仕組みになっている。
後述しているアクセルポジションセンサーと似ているが、別の部品なので間違えないように注意。一番わかりやすい見わけ方は取り付け場所だ。スロットルポジションセンサーは、エンジンのスロットル部分にセンサーがあるが、具体的にはスロットルのバラフライと同軸上に備わっている。
そして、スロットルポジションセンサーが故障すると、エンジン回転数のバラつき、アイドリングが不安定になる、アクセルを踏むとギクシャクするといった症状などが現れる。
9:アクセルポジションセンサー
アクセルポジションセンサーは、アクセルペダルの踏み込み量を検知するセンサーだ。
従来の自動車は、アクセルペダルとスロットルがワイヤーで直結される方式だったが、近年のクルマはワイヤーが廃止され、ペダルの踏み込み量をアクセルポジションセンサーで電気信号に変換。その電気信号をECUに送ってスロットル開度の調整を行っている。
そのため、アクセルポジションセンサーに不具合があると、アイドリングがバラついたりなど、明確にエンジンの調子が悪くなる。
コメント
コメントの使い方これらセンサーの存在は
ECUリセッティングを不要にした
各センサーのフィードバックを利用して
あたかも、ECU書換のようにコントロールする
私はこれらのセンサーは、人間で言う自律神経と内臓的に捉えています。
私達も心臓の鼓動を自覚し調整してる訳じゃなく、走るときは体がシステムに伴い自動で最適に合わせてくれるので。
そして電子制御ダンパーやシンメトリカルAWDなどのトルクベクタリングが、感覚器官のうちの一つ一つと脳による出力という感じ。