■三菱 デリカD:5(400万1800~457万7100円)
●こんなクルマ
ミニバン+SUVというキャラクターは唯一無二の存在。2.3Lのクリーンディーゼルターボのみだが、キャラクターにピッタリ。
●いいところ
何よりもオフロードの似合う唯一の1BOXであること。先の改良によって滑らかで静かでピックアップがよくなった。リアへの駆動トルク配分を大きくしたことで、雨、雪、悪路などでの走破性が向上。3列席の分厚いクッション、リアサスの改良で乗り心地がよくなった。
・ボディサイズ:全長4800×全幅1795×全高1875mm
・車両重量:1980kg
・パワーユニット:2.3L、直4ディーゼルターボ(145ps/38.7kgm)
・燃費:13.6km/L(標準ボディP)
●悪いところ
多くの改良を重ね、装備の充実が図られているもののデビューは2007年。それだけに基本設計の古さは各所に散見できる。あえて言えばその点が×。ただ安易にFMCして現行のタフネスさや悪路走破性、ディーゼルを継承できるのかということ。個性的であるが故に悩ましい。
(TEXT/斎藤聡)
●賢い買い方
グレード構成はシンプルで、エンジンは全車が2.3Lのクリーンディーゼルターボを搭載する。しかも駆動方式は4WDのみだ。アーバンギアも選べるが、主力は悪路向けのSUVに似た雰囲気の標準ボディになる。
グレードは最上級のPがオススメだ。後方の並走車両を検知して知らせる安全装備やマルチアラウンドモニターなどを標準装着しながらも、価格アップを抑えている。
もし予算を超過する場合は、価格が37万円ほど安いGも検討したいところ。なお2列目シートがセパレートタイプの7人乗りとベンチタイプの8人乗りが同じ価格で用意されている。
(TEXT/渡辺陽一郎)
●渡辺陽一郎のオススメグレード&買い方
・オススメグレード:P(標準ボディ)
・価格:447万5900円
・パワーユニット:2.3Lディーゼルターボ
・乗車定員:7/8人
・ひと声値引き:27万円
・納期目安:3カ月
・オススメの購入方法:現金または通常ローン
■日産 エルグランド(403万8100~569万8000円)
●こんなクルマ
2010年デビューの古株。2.5L、直4と3.5L、V6を設定。2020年10月にビッグマイチェンで顔を大幅変更したが奏功せず。
●いいところ
エンジン&CVTの搭載位置を可能な限り下げ、大容量の薄型燃料タンクも床下に搭載。低重心化を図り運動性能を重視した設計。さらにサスペンションのダンパー内に制振を目的としたリバウンドスプリングを採用し快適な乗り心地と、コーナリング時の内輪グリップを確保。
・ボディサイズ:全長4965×全幅1850×全高1815mm
・車両重量:1930kg
・パワーユニット:2.5L、直4(145ps/38.7kgm)
・燃費:10.0km/L(250ハイウェイスターS)
●悪いところ
3.5L、V6と2.5L、直4の2種類のエンジンのみでハイブリッドの設定がない。車線逸脱防止支援システムは装備されるが、車線内中央維持をアシストするLKAは設定そのものがない。3列目シートを倒しても2列目は畳めず荷室長が短めで長尺物の積載性が悪い。
(TEXT/松田秀士)
●賢い買い方
直列4気筒2.5Lエンジンを搭載する250ハイウェイスターSが買い得だ。V型6気筒3.5Lを搭載する350ハイウェイスターと比較して、右側スライドドアとテールゲートの電動開閉機能は省かれるが、価格は約79万円安い。当然税金面も有利。
車両価格が400万円少々だから、最新のアルファードに2.5Lのノーマルエンジンを搭載するZと比較しても、約140万円下回る。
エルグランドは発売から13年以上を経過して、設計の古さが散見され、ハイブリッドも用意されていない。しかしゆったりと使えるLサイズミニバンを低価格で購入できることは魅力だ。
(TEXT/渡辺陽一郎)
●渡辺陽一郎のオススメグレード&買い方
・オススメグレード:250ハイウェイスターS
・価格:403万8100円
・パワーユニット:2.5Lガソリン
・乗車定員:7/8人
・ひと声値引き:33万円
・納期目安:2カ月
・オススメの購入方法:現金または通常ローン
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