■日産 セレナ(276万8700~479万8200円)
●こんなクルマ
e-POWERは発電用エンジンを1.2Lから1.4Lに変更し質感アップ。2Lガソリンも設定するが、e-POWERが圧倒的な人気。
●いいところ
e-POWERの低速域から発揮する力強いトルクが魅力。またボディ剛性が高く安定感のある乗り味になった。個人的にはハンドルを切り出した時の適度に穏やかな応答と、ブレーキのコントロール性を評価している。ハンズフリーのプロパイロット2.0も魅力のひとつ。
・ボディサイズ:全長4765×全幅1715×全高1870mm
・車両重量:1810kg
・パワーユニット:1.4L、直3(98ps/12.5kgm)+モーター(163ps)
・燃費:19.3km/L(e-POWERハイウェイスターV)
●悪いところ
ケチをつけるところの少ない完成度の高さだが、唯一不満に感じるのが2Lエンジンのパフォーマンス。2L、直4搭載のガソリン車は、低回転域の特に発進時のトルク感が少々物足りない。多人数乗車を考えると力強さが欲しいし、加速にももう少し力感があるといい。
(TEXT/斎藤聡)
●賢い買い方
5ナンバーサイズの標準ボディと3ナンバーサイズのハイウェイスターがある。運転しやすい標準ボディも魅力だが、一般的にはハイウェイスターVを推奨するし、実際に売れている。約18万円の価格アップでエアロパーツやアルミホイールが加わり、数年後に売却する時も有利だ。
パワーユニットはハイブリッドのe-POWERを選ぶ。ノーマルエンジンに比べて価格は約41万円高いが、購入時に納める税額は約13万円安い。したがって実質価格差は約28万円だ。レギュラーガソリン価格が160円/Lなら、約7万kmを走行すると、燃料代の節約で実質価格差を取り戻せる。
(TEXT/渡辺陽一郎)
●渡辺陽一郎のオススメグレード&買い方
・オススメグレード:e-POWERハイウェイスターV
・価格:368万6100円
・パワーユニット:1.8Lハイブリッド
・乗車定員:8人
・ひと声値引き:27万円
・納期目安:4~6カ月
・オススメの購入方法:残価設定ローン
■ホンダ ステップワゴン(305万3600~391万2700円)
●こんなクルマ
2Lのe:HEVとライバルにない1.5Lターボを設定。シンプルさを追求したデザインは賛否分かれ、販売にも影響している。
●いいところ
基本モーター駆動で走り、モーターの効率の悪くなる高速走行ではエンジンが直結する秀逸なハイブリッド。1.5Lターボの出来もよく、小排気量+ターボで必要十分なパフォーマンス。操縦性は穏やかな味付けでミニバン向けのチューニングといった印象で好感が持てる。
・ボディサイズ:全長4830×全幅1750×全高1840mm
・車両重量:1840kg
・パワーユニット:2L、直4(145ps/17.8kgm)+モーター(184ps)
・燃費:20.0km/L(e:HEVスパーダ・FF)
●悪いところ
賛否分かれるところだが、個人的には3ナンバーボディが不満。ホンの55mm程度のものだが、市街地を中心にファミリーカーとして使うなら5ナンバーサイズがリーズナブル。もうひとつ残念なのは100V/1500W電源がオプション設定からなくなってしまったこと。
(TEXT/斎藤聡)
●賢い買い方
現行ステップワゴンの特徴は、フロントマスクなどを穏やかなデザインに仕上げたことだ。そうなると本命のグレードはエアーだが、後方の並走車両を検知する安全装備などを装着することができない。そこでエアロパーツを含めて各種の装備を充実させたスパーダを推奨する。
パワーユニットはハイブリッドのe:HEVを選びたい。1.5Lターボも低回転域から余裕のある駆動力を発揮して運転しやすいが、e:HEVは制御が緻密だ。価格はターボよりも38万3900円高いが、税額の違いによって実質的価格差は約30万円に縮まる。モーターによる上質な走りも特徴。
(TEXT/渡辺陽一郎)
●渡辺陽一郎のオススメグレード&買い方
・オススメグレード:e:HEVスパーダ
・価格:369万6000円
・パワーユニット:2Lハイブリッド
・乗車定員:7/8人
・ひと声値引き:28万円
・納期目安:6カ月
・オススメの購入方法:残価設定ローン
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