シャープの空気清浄機に搭載されていることですっかりおなじみの「プラズマクラスター」。このプラズマクラスター技術を安全運転に役立てようという試みが行われているという。シャープと芝浦工業大学の共同研究の一端をのぞいてみた!!
※本稿は2023年10月のものです
文/ベストカー編集部、写真/ベストカー編集部、芝浦工業大学、シャープ、AdobeStock(トップ画像=taka@AdobeStock)
初出:『ベストカー』2023年11月10日号
■プラズマクラスターが運転能力向上に貢献!?
空気清浄機に搭載される技術として知っている人も多いであろう「プラズマクラスター技術」。
今回シャープと、運転支援研究が専門の芝浦工業大学SIT総合研究所 特任研究員である伊東敏夫博士が共同研究(臨床試験)を実施したところ、運転能力向上の効果をもたらすことが実証されたという。
ドライビングシミュレータの被験者位置のプラズマクラスター濃度を10万個/cm3にしたうえで検証を行ったところ、手動運転時にブレーキを踏むまでの反応時間短縮およびハンドル操作性向上の効果、自動運転時の眠気抑止および手動運転復帰後のハンドル操作性向上の効果が確認できた。
要因としては、プラズマクラスターを浴びることで、集中力を司るおでこの左右部分の血流が増加し、酸素を多く運べるようになったことが考えられるが、血流がなぜ増加するのかというメカニズムについてはさらなる検証が必要とのことだ。
■検証1:ブレーキランプへの反応速度に違いは?
右端にあるドライビングシミュレータで、全周約7kmの高速道路を模したコースを40分間走行。前走車が不定期に40回ブレーキを点灯させるのに対して、被験者が発見→ブレーキ操作する時間を計測する。
プラズマクラスターイオンありのほうが、約0.5秒早くブレーキを踏めており、送風のみの場合と比べて、前方を認識してからの空走距離が約7mも短くなると考えられる。
60~73歳の被験者を対象に、パソコンのモニターを見ながら、20~60秒に1度の間隔で点灯するブレーキランプに反応してエンターキーを押す試験も行ったが、運転能力に差の出にくい高齢者にも若干ではあるが反応速度が速くなるという結果が得られたそうだ。
コメント
コメントの使い方これって本当ですか?
マイナスイオンっていう超大雑把な括りでも自明な、疑似科学の代表みたいな存在だと認識していましたが・・・