たぶん、今だったらバカ売れしたはず。そう、ホンダエレメントは流行のSUVで観音開きドア。しかも超アメリカンテイストで、今中古価格は高騰中。結構アリじゃないですか!?
※本稿は2023年10月のものです
文/小沢コージ、写真/HONDA、ベストカー編集部、撮影/茂呂幸正
初出:『ベストカー』2023年11月10日号
■純度100パーセントのアメリカンテイスト!
当時はアメリカンなバタ臭さが鼻につき、買う気になれなかった。しかしあれから20年……ロボコップ風の四角いヘッドライト。
やや枯れたアメフトのプロテクター風バンパーと相まってガチで買ってもいいかも? と思わされたのがこのエレメントだ。
当時珍しかったSUVが当たり前になったからじゃない。なんせ開発テーマは歌さながらのエンドレスサマー。
しかもソイツを当時の日本人ではなく、ガチなアメリカ人が開発してるからまるでJポップさ皆無。
当時、日本じゃ人気ナシの観音開きサイドアクセスドアもリアルなアメリカンピックアップみたいでコイツなら許せるわけよ。
なにより圧倒的開放感だ。デザインモチーフは「ライフガードステーション」。
トレンディドラマのビーチボーイズに出てもおかしくないオシャレな作りで気分はまさしく反町隆史! 開放感とアクセス性がタダモンじゃない。
左右ドアを開け放つと開口部横幅は1.55mと超絶広く、ほとんどふすまを外した和室。
風のヌケも素晴らしく、リア席への侵入もラクチンだ。オマケにリアシートが広く足元がフラット。この広さは申し訳ないけどマツダMX-30と全然違い、まさにお部屋!
しかも今や当たり前のように軽ハイトワゴンのなかで子どもが立って着替える時代。この広さも今なら日本でも理解されるし、室内が広くて便利。
助手席を倒せば10フィートのロングボードを搭載でき、リアシートを両サイドに跳ね上げれば前輪を外すことなく2台のマウンテンバイクを収納可。
また荷物を固定するカーゴフロアフックも4カ所に設けており、唯一の欠点はリアシート座面が小さすぎることだけど、こんなに使えてコンパクトなSUVないスね。
オマケにテールゲートは下半分がテーブルのように開き、米国人はテールゲートパーティを開催するとか。どこまでアメリカングラフィティできるんだ!
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