出るの早すぎたな……観音開きもイイ!! 超アメリカンなホンダエレメント今こそよくない!?

■意外と剛性が高くトルクもあって扱いやすい

走りの剛性感は予想以上。一見両側ピラーレスだけどドア側に補強入ってるから20年経った今も問題ナシ!
走りの剛性感は予想以上。一見両側ピラーレスだけどドア側に補強入ってるから20年経った今も問題ナシ!

 走りもマジで20年前のクルマとは思えない。撮影車を貸してくれたマルミオートさん曰く「年式2000年超えたらそんなに壊れない」そうでネックになる電装品やエアコンもディーラーで直るレベル。

 今となっては大してパワーのない2.4Lエンジンも4ATをDに入れて発進すると意外にもグイッと進む。

 いわゆるホンダエンジンにありがちな、どこまで回るんだ! 的快楽はないけど排気量分トルクがあって扱いやすいヤツ。

 それより驚いたのはボディの剛性感よ。両側ピラーレスボディってことで、乗るとフニャフニャかと思いきやガッチリもガッチリ。

 やはりドアに埋め込んだビルトインピラーが今も効いていて足回りも結構カタめられてるし、シャープこの上なし。

 ステアリングフィールも予想以上にキビキビ。さすがにスポーツを売りにするホンダ車だけあるわ。

 そのほかエレメント、全長4.3mと短いだけでなく、箱型フォルムだから四隅は把握しやすいし、回転半径5.2mとコンパクト。広さから考えられないほど扱いやすい。

 唯一残念なのが見た目よりフツーな作りのインテリアデザインで、インパネは無難な作りだし、当時のアメ車らしく樹脂系もシンプル。

 ただし見ようによっては、3連メーターはオモチャっぽくて可愛いし、なによりシート表皮は防水加工が施され、デカいアメリカ人でも問題ないように分厚く柔らかく頼りがいあり。

 つくづくアメリカ生産車ならではのいい意味でのあっけらかんさが楽しめる。

 最後に中古車としてどうかだけど、最近ジワジワ価格を上げつつあり、走行15万km超えで手入れ少なめだと50万円程度で、5万kmで上玉だったりオシャレカスタムが加わってるものなら200万円前後!

 故障少なめだし、長く乗れるものなら年式を超えた価値も付きそう。つくづく気になったら買いだ。ってかホンダもこのコンセプトで2代目を作っちゃえばいいのに。

●Kozzi評価
・タイムスリップ度:★★
・レア度:★★★★
・お金かかりそう度:★★
・乗って楽しい度:★★★★

 今見ても違和感なくまさに時代を先取り! 日本じゃ不人気だったが故障も少なくマジでオススメ!

●ホンダ エレメント主要諸元
・カテゴリー:4ドア両側観音開きSUV
・全長×全幅×全高:4300mm×1815mm×1790mm
・ホイールベース:2575mm
・車両重量:1560kg
・エンジン:2.4リッター直4DOHC横置き
・最高出力/最大トルク:160ps/22.2kgm
・ギアボックス:オーバードライブ付き4速AT
・駆動方式:リアルタイム4WD
・サスペンション:前=マクファーソン式 後=ダブルウィッシュボーン
・世界累計販売台数:32万2000台以上
・開発テーマ:「エンドレスサマー」

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