■エンジンが魅力なのにその魅力を引き出すのがかなり難しい 日産 初代スカイラインGT-R(1969~1972年)
●いっそのことL型エンジン搭載車を選んで改造する?
レース直系のS20型エンジンを積む初代スカイラインGT-Rは、クルマ好きにとって永遠の憧れ。そんなGT-Rのざんねんポイントは?
──そのS20型エンジンがけっこう気難しくて、なかなか完調というクルマにはお目にかかれませんでしたね。
本当に完調だと快音を響かせながら高回転域まで回ってくれるんですが、その状態にするのが難しい。
それと直6エンジンなのに振動が大きいんですよ。
もし初代GT-Rのルックスが好きだというなら、S20型エンジンではなくL型エンジンを搭載する通常モデルのスカイラインを買って、GT-R風にモディファイしたほうがいいかもしれません。
L型エンジンはチューニング、改造のノウハウも確立されていますから。それとGT-Rは操作系がどれも重いです。
当然、ブレーキもブースターなどは付いてませんから、止めたい時はしっかり踏み込んでください。
ミッションもちょっと感覚が曖昧で、慣れないと今どこのギアに入っているのか、わかりづらかったですね。付き合うにはそれなりの覚悟が必要な、男のクルマでした。
・発売年月:1969年2月
・エンジン種類:直6 DOHC
・総排気量:1989cc
・最高出力/最大トルク:160ps/18.0kgm
・全長/全幅/全高:4395╳1610╳1385mm
・車両重量:1120kg
・諸元記載グレード:GT-R(セダン)
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コメント
コメントの使い方何年も使い回しの今のスカイラインとGT-R、そして日産の凋落……それが一番の残念エピソードでしょ。