日本の宝「次期GT-R」はガソリンか? HVか?? BEVか?? 希望と理想と現実

日本の宝「次期GT-R」はガソリンか? HVか?? BEVか?? 希望と理想と現実

 日本が世界に誇る高級スポーツカー、日産「GT-R」。GT-Rの第3世代といわれる現行R35型GT-Rの登場からはや16年。もうこれが最後かといわれながら、毎年のようにイヤーモデルが発表されてきた。

 そんななか、先日開催されたジャパンモビリティショー2023において、EVコンセプトカー「ニッサン ハイパーフォース」が発表された。「GT-R」だとはひとことも触れられていないものの、丸目4灯のテールライトやフロントに据えられているロゴ、そしてサイドウィンドウの形からは、だれがどう見てもGT-Rだ。このハイパーフォースの駆動用バッテリーには全固体電池が採用されているそうだが、ということは次期GT-RはバッテリーEVなのか!?? それとも大方の予想を覆し、純ガソリン車もあり得るのか、はたまたハイブリッドという道もあるのか!???

文:吉川賢一
写真:NISSAN、エムスリープロダクション

ハイパーフォースは「次世代の高性能EVスーパーカー」

 日産は、このハイパーフォースについて、「究極のドライビングプレジャーを追求しながら、高い環境性能と日常での快適性を兼ね備えた次世代の高性能EVスーパーカー」だとしている。カーボンによる軽量車体や、エネルギー密度が高く軽量化が期待できる全固体電池による最適な重量バランス、1000 kW(1360ps)の最高出力を生み出す高出力モーターを搭載するほか、NISMOレーシングチームと共同開発したという、フロントカナードやフロントフェンダーフリップ、可動式のリアウイングなど、強力なダウンフォースを得るためのアクティブエアロも備える。空気の剥離を制御するプラズマアクチュエーター(特許出願中)は初耳の技術だ。4輪制御の「e-4ORCE」は、頭の文字が大文字となり「E-4ORCE」と表記されている。アリアやエクストレイルに搭載されている「e-4ORCE」の進化版なのかもしれない。

フロントカナードやフロントフェンダーフリップ、可動式のリアウイングなど、強力なダウンフォースを得るためのアクティブエアロを備えたハイパーフォース。NISMOレーシングチームと共同開発したそうだ
フロントカナードやフロントフェンダーフリップ、可動式のリアウイングなど、強力なダウンフォースを得るためのアクティブエアロを備えたハイパーフォース。NISMOレーシングチームと共同開発したそうだ

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