新型クラウンセダンにアコード超カッコよくない!? BYDのシールもいいゾ!! マジでセダン復権ありそうじゃない!?

新型クラウンセダンにアコード超カッコよくない!? BYDのシールもいいゾ!! マジでセダン復権ありそうじゃない!?

 いま、セダンに追い風が吹いている。ミニバンやSUVの台頭にやや押され気味だったセダンだが、ここにきて新型も続々登場。復権のきざしを見せつつあるセダンの魅力を改めて考えてみたい。

文/長谷川 敦、写真/ソニー・ホンダモビリティ、スバル、トヨタ、日産、マツダ、ホンダ、BYD

■憧れの高級セダンもムカシの話?

クラウンセダン、アコードRS…セダン復活の狼煙があがる!!! もうダサいなんていわせない!! 注目のセダンが続々登場!!
「いつかはクラウン」のキャッチコピーでも知られる7代目トヨタ クラウン(1983年)。この当時の高級4ドアセダンは豊かさの象徴でもあった

 1950年代後半~1970年代にかけての日本国内高度成長期において、経済的豊かさをイメージさせる高級セダンを所有することは、多くの日本人にとって憧れの的かつひとつの目標だった。

 だが、その後は使い勝手の良いステーションワゴンに注目が集まり、さらにはミニバン、SUVと、実用性の高いモデルに人気がシフトして、自動車メーカーもこれらのカテゴリーに力を入れるようになった。

 こうなるとワリを食うのがセダンである。以前は高級セダンを“あがり”にする風潮があったが、現在では生涯ミニバンやSUVに乗り続けるユーザーも多い。

 実際、近年はセダンの新モデルも少なくなっていて、口の悪い人が「セダンはもう終わった」などと揶揄することもあった。

 2019年のトヨタ マークXを皮切りに、2020年にはレクサス GS、日産 ティアナ&シルフィ、ホンダ シビックセダンなどが次々に製造・販売を終えた。さらに2023年12月にはトヨタ製ミドルクラスセダンのカムリも生産が終了となる。

 そしてその高級セダンを引っ張る存在だったトヨタのクラウンも、16代目へのモデルチェンジでセダンが消滅するというウワサまでささやかれていたのだ。

 だが、2022年7月の新生クラウン発表において、NEWラインナップの4タイプにしっかりセダンもあることがわかり、セダン消滅を不安視していたファンを安心させた。

 そしてホンダもアコードの新型を発表し、先に開催されたジャパンモビリティショー2023でもセダンの新モデルが登場するなど、ここにきてセダンの盛り返し傾向も見られる。

■トヨタがクラウンセダンをやめなかった理由は?

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2023年11月に発売された新型クラウンセダン。クラウンの正統派たるセダンだが、ルーフからテールにかけてのラインはクロスオーバーの面影も残している

 トヨタが新型クラウンでもセダンモデルを維持することは、2022年7月の段階で明らかになった。とはいっても発売はSUVモデルのクロスオーバーが第一弾で、スポーツが第二弾、セダンはシリーズ第三弾として2023年11月に発売された。

 以前に比べてセダンの需要が減っているのは事実であり、かつては国産高級セダンの代表格だったクラウンでさえ、SUVモデルが先に発売されたことからもそれは裏づけられている。

 しかし、16代目クラウンでもセダンは消滅することなくついにリリースが開始された。

 セダンの需要が減少しているとはいえ、それがまったくなくなったわけではない。そして各社がセダンモデルを廃止するなか、新たに登場するセダンは貴重な存在になる。

 その貴重な存在が歴史と人気のあるクラウンであるのなら、トヨタが市場における勝算を“アリ”と考えていたとしても不思議はない。

 では、新型クラウンセダンは、どのようなユーザーをターゲットにしているのだろうか?

 富裕層の普段乗りグルマが高級SUVやミニバンにシフトしている現在でも、高級4ドアセダンにはショーファーカーとしての需要がある。

 ショーファーカーとは、会社の重役や著名人などがお抱え運転手にハンドルをまかせて自身は後部座席に座るクルマのこと。国内外において、このようなクルマの需要は意外に多い。

 そして伝統があってイメージの良いクラウンは、長年に渡ってショーファーカーに選ばれてきた。

 新型クラウンセダンがこのショーファーカー需要を見込んでいるのはほぼ間違いなく、上質な内装や充実の装備は十分ショーファーカーとしての条件を満たしている。

 また、近年の著名人は、エコへの配慮も行っているというアピールも必要になるが、高効率なハイブリッドシステムを搭載する新型クラウンはこの点においても申しぶんない。

 そしてなによりクラウン=セダンのイメージは現在でも根強く、これを維持することはトヨタのブランドにとっても重要なはず。

 クラウンセダンが市場にどこまで受け入れられるか現時点で結論を出すことはできないが、売り上げも含めて高い注目を集めている。

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