■グリルレス=売れないというジンクスは本当?
グリルレス=売れない、というのはすべてのグリルレス車に当てはまるのだろうか? いや売れたクルマもあったはず! ということで過去のグルレス車を振り返ってみた。
まずはインフィニティQ45。グリル出まくりのセルシオに対して七宝焼きをフロントグリルに埋め込んで和を強調したが大敗。佇まいは英国車風でカッコよかったのに……。
お次は日産NXクーペ。クーペはグリルがなくても売れるものだがさっぱり売れず、ウナギ犬と揶揄されるほど。う~ん、今見てもカッコ悪い。
初代日産プレセア(実は2代目もある)はサニーベースで当時大ヒットしたカリーナEDの二匹目のどじょうを狙ったものの惨敗。
ここでおじさん世代には懐かしいシビック。3~5代目までグリルレス車だったが、なかでも3代目のワンダーシビックは名車だったから、ジンクスは通用していない。
30型3代目ソアラは初代、2代目とはまったく違う路線登場したが日本ではウケなかった。
ここでジンクスがまったく通用しないのがR32型スカイライン。グリルのあるGT-Rともども大ヒットした。
こうしてみていくと、1980年代から1990年代にかけてグリルレス車が多かったものの、100%グリルレス=売れないということはないのがお分かりいただけるだろうか。グリルレスであっても売れたクルマはあるのだ。
■グリルといえばオラオラ顔、メーカーはもうオラオラ顔にしませんと公言
もうオラオラ顔にはしません。……最近出た新車の開発陣から、そんな声を聞くことが多くなってきた。
記憶しているだけでも、マイナーチェンジしたムーヴ、新型ステップワゴン、新型セレナ……、いずれの新車デビュー時に開発者に聞いてみたがいずれも「脱オラオラ顔、上質で品のいいグリルにしました」とコメント。
そして「え、ほんとに本心で言っているのか?」と耳を疑ったのは新型アルファード&ヴェルファイア。
開発者曰く「メッキの部分を抑えて、いわゆる強面にならないようにしました」とのこと。たしかにメッキが少なくガンメタっぽい加飾になっているが、オラオラ顔濃度は下がっているようには思えないのだが……。
最新のN-BOXカスタムも左右のヘッドライトにつながるポジションランプの一文字グリルで、こちらも開発者は「オラオラ顔は時代じゃないんです」という声を聞いた。
極めつけは新型スペーシアカスタム。横のメッキ加飾の太いバーがグリルには装着されているが、開発者は「強面顔ではない方向にしています。メッキ加飾部分を少なくし、控えめな上質さが感じられる顔にしました」。
え、先代よりもたしかにメッキ加飾の部分が減っているけど、この顔でも充分オラオラ顔ですけど……。そう思うのは担当だけなのか。
【画像ギャラリー】オラオラ顔が急激に減っている! エンジンを冷やす必要のないEVには「グリルレス車」ばかりになるのか?(13枚)画像ギャラリー
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