■スーパーカーとして登場の現行GT-Rの前に想定されたGT-R用エンジンだった!
そこから1999年にカルロス・ゴーン氏が日産入り奇跡の立て直しを成功させるまでのほんの数年間。その狭間に280psを継承する次期V35スカイラインGT-Rへの搭載を想定して開発されたのがVQ25DETだったのだ。
事実として、2001年に発表されたGT-RプロトタイプはFMプラットフォームの採用を想定したものだった。
つまり、スーパーカー=日産R35GT-Rとしてプロジェクトが始動するまでの空白の時間に、VQ25DET型エンジンは次期スカイラインV35GT-R用パワーユニットとして企画され、開発されたのだ。
■幻の「V35スカイラインGT-R」のエンジンとして誕生したのだった!
VQ25DETというエンジンの記憶を辿ると、2代目ステージアのアクセルを深く踏み込むと後から強烈なターボパワーが追いかけてくるような、古典的なターボ特性を思い出す。当然アンバランスなターボパワーはチューニングによるパワーアップを想定したものだったはず。
実は2001年に2代目ステージアがデビューしてしばらくしてから、日産関係者からこんな話を聞いた。
「もともとステージアの2.5LターボはGT-Rに搭載することを想定して作っていたんですよ。だから、いろいろなところがオーバースペックに作られているんです」
もう一度言おう。VQ25DET型エンジンは、幻の「V35スカイラインGT-R」用エンジンとして開発されたエンジンだったのだ。
【画像ギャラリー】だから妙にパワフルだったのか? 2代目ステージアの2.5LV6ターボ「VQ25DET」に隠されている秘密って何!?(14枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方VQ25DETがデビューした当時、何故かステージアにしか搭載されなかったのが違和感で仕方が無かったんですけど、そういった意味があったんですねぇ。
V35スカイライン(クーペ含む)にMTとセットで搭載されていたら、少しはスカイラインの立ち位置が変わっていたと思うと、残念で仕方がありませんね…。