2023年12月26日に創立90周年を迎える日産。戦前から乗用車を生産しているので、歴史に残る名車も多数輩出している。そこでここでは1959年登場のブルーバード以降に的を絞り、日産が生んだ歴史的名作車をご紹介する。
※本稿は2023年11月のものです
文/片岡英明、写真/ベストカー編集部、日産
初出:『ベストカー』2023年12月26日号
■多くの名車を生み出してきた日産の90年
戦前から乗用車を生産しているが、商品としての実力と魅力を備えたのは1959年に誕生したブルーバードからだ。名車の基準にしたのは、今も日本のクルマ好きに魅力が語り継がれ、ファンに愛されていることである。
また、海外での人気や販売量も加味して、シリーズ全体の評価として8車種を選んだ。ちなみに旧プリンス系のクルマは、日産ブランドを名乗ってからの作品に絞っている。
■60年代から今も語り継がれる名車を連発!!
・ダットサン ブルーバード(3代目・510型、1967~1973年)
1967年夏に「510」の型式で登場した3代目ブルーバードは、新設計エンジンや4輪独立懸架のサスペンションなど、最新技術を積極的に採用し、デザインも秀逸だ。海外でも大ヒットを飛ばし、ラリーやレースの世界でも名声を勝ち取った。
・スカイライン2000GT/GT-R(3代目・ハコスカ、1968〜1972年)
3代目となる「ハコスカ」は卓越したメカを採用して走りの実力を世界レベルにまで引き上げた。長いノーズに直列6気筒の2000GTは高性能なGT-Rの登場にも後押しされ、ヒット作となる。今も熱狂的なファンに愛されている伝説の名車だ。
・フェアレディZ/240Z(初代・S30型、1969〜1978年)
量産スポーツカーの革命児がS30の型式で今も愛されている初代Zだ。上質な6気筒エンジンだけに絞り、DOHC4バルブのZ432と240Zは憧れの存在だった。内外装デザインもキュートで、最新作の7代目にも強い影響を与えている。
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