愛車を所有していると様々な維持費がかかる。その中でも一大イベントと言えるのが車検だ。この車検を怠って公道を走るとどうなるのだろうか? うっかりでは許されない「無車検」に関して紹介していく。
文/西川昇吾、写真/Adobe Stock(トップ画像=buritora@Adobe Stock)
■車検を受けない人なんているんですか?
ベストカーwebを始め、自動車メディアを日ごろからチェックし、自動車に関する関心が高い人にとっては公道を走行する上で車検を受けないなんて言語道断、あり得ないという人もいるだろう。
実際に車検を受けていないクルマなどあるのだろうか? そんな疑問を持つ人が読者にはいてもおかしくないはずだ。
日本には現在約8000万台の4輪車が保有されていると言われている。そのうち、「車検が切れただけで放置されている」という車両もあるだろう。しかし、車検が切れているにも関わらず公道を走行している車両も存在しているのだ。
国交省が2019年に35都道府県で実施したナンバー自動読み取り装置による調査結果によると、無車検車の読み取り台数は0.1%にもなったそうだ。
実態数値は分からないが、この情報を基に全国の台数から考えると約8万台もの無車検が全国を走行していることになる。
■車検が切れていると?
では車検切れの車両で公道を走行した場合はどうなるのだろうか? まず、これは立派な違反行為である。もしも検挙されたら一発免停となる6点の違反点数となり、30日間の免停になる。
そして刑事罰も科せられる。こちらは「6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金」となっている。
また、車検とセットで更新するのが自賠責保険だ。車検が切れているならば自賠責保険も切れている状態であると言えるだろう。これはこれで6点と違反点数と「1年以下の懲役または50万円以下の罰金」が科せられることになる。
つまり車検が切れている車両を公道で運転したら、違反点数12点で90日間の免停、最大80万円の罰金となる。
そして、車検が切れている車両で事故を起こしたらもっと恐ろしいこととなる。例え任意保険に加入していても、保険金が支払われないことが多いからだ。
損害賠償や物損の各所の修理代などを自身が全て支払う能力がある人など、そう多くはいないはずだ。
ワザと車検を切らしてしまう人は多くないと信じたいが、うっかりして車検時期が過ぎていることに気が付かなかったという人は多いかもしれない。例えそうだとしても、車検が切れている車両で公道を走行することは罰せられる行為だ。
車検を受けることは義務の1つ。愛車の車検時期はしっかりと把握しておくことも、所有者がするべきことと言える。
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