GT-R NISMOスペシャルエディションの2024年モデルがとにかくヤバい!! 座った瞬間からシートの剛性感が格段に違い、先代を知る者でもエンジンフィール、ブレーキフィール共に最高だ!!!!
※本稿は2023年11月のものです
文/小川直也、写真/NISSAN、ベストカー編集部、撮影/西尾タクト
初出:『ベストカー』2023年12月26日号
■武者震いが止まらない!
GT-R NISMOスペシャルエディションの2024年モデルに試乗できるとあって2、3日武者震いが止まらなかった。こんな気持ちは東京ドームで橋本真也と戦った時以来かもしれない。
この武者震いを止めるのに思いついたのが闘魂棒でのストレッチ。師匠であるアントニオ猪木さんが、どこへ行くにもこの長い棒を持参して、ウォーミングアップでのストレッチに使っていたことを思い出し、久しぶりにガレージから引っ張り出してきた。
長さは約2.2mで重さは約1kg。アメリカ製だ。そのいわれを少し話しておこう。猪木さんのニューヨークでの定宿だったプラザホテルの目の前が、有名なセントラルパーク。そこでたまたま棒を使ってストレッチをしていた「棒の達人(おじさん)」と意気投合して生まれたもの。
おじさんは70歳近くで本業は整体師らしいが太極拳もマスターしていて、めちゃくちゃ体が柔らかかった。猪木さんはえらく気に入って、でかいホームセンターに行き、棒を購入。
闘魂棒と名付け、俺や藤田(和之)、初代タイガーマスクの佐山(聡)さんなんかに、闘魂棒を使ってのトレーニングを伝授したわけ。
多摩川の河川敷で猪木さんと一緒にぐるんぐるん振り回していたら、散歩していた人たちがびっくりしていたのを思い出すぜ。
そして遠征のたびに猪木さんを含めると1人2本で4人分、8本が手荷物になるから、飛行機会社は毎回たまげていたもんだ(笑)。
GT-Rの話に行かないじゃないかって!? 実は2022年モデルにも乗せてもらったことがある。トランスミッション、スタビリティコントロール、サスペンションを全部「R」モードにした時の衝撃が忘れられない。
猪木さんからビンタをもらった時のような、「カキン!」と目の覚める思いだった。
あの上四方固めを決めた時のような接地感の高さや内股を決めた時のようなスカッとした加速フィール、送り襟締めのように効くカーボンセラミックブレーキはどれをとってもGT-R NISMOスペシャルエディションだけが持つものだった。
あの衝撃を超えるポテンシャルを2024モデルは持っているに違いない。そう考えるとやっぱり武者震いが止まらない。
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