■ドレスコードがあるゴルフだからこそ必須の「シートクーラー」
冬に聞くとピンとこないかもしれないが、ゴルファーに聞くと、圧倒的に「必要!」と答える装備がコレ。紳士のスポーツとして“ドレスコード”という服装マナーもあるゴルフでは、真夏でもTシャツ&短パンというわけにはいかないからだ。
ゴルフ場の行き帰りでは、ジャケットに襟付きシャツ、スラックスの着用(※近年真夏のジャケット着用は免除となっているコースも多い)がマナー。そのため、道中の車内はエアコンで車内をキンキンに冷やして快適に、といきたいところだが、それでもお尻や背中は蒸れやすく、そのままジャケットを着ていれば、シワになりやすくなる。
そんな酷暑でもラウンドしたいゴルファーから歓迎されている装備がシートクーラーなのだ。
■真冬の早朝、コースへ向かうなら「シート&ステアリングヒーター」
真冬の早朝、寒さに凍えながら郊外へ向かうゴルファーにとって、車内の防寒対策は重要だ。エアコンは必須として、シートヒーターやステアリングヒーターを併用することで、効率的に身体を温められれば、燃費の向上につながるかもしれない。そのうえ、これが電気自動車(BEV)ともなれば、話はもっと重大だ。
充電ステーションのあるゴルフコースも増え、コースの駐車場でもちらほらとBEVのモデルを見かけるようになった。ただし、多くのBEVはエアコンのスイッチを入れた瞬間、走行可能距離がグッと目減りしてしまうからだ。
ガソリン車のエアコンがエンジンの熱を利用できるのに比べ、BEVはそうした機構がないため、一般にはエアコンを作動させると電費が1~3割程度低下するといわれている。
このためBEVはバッテリーの電力で電熱線により熱を発生させるPTCヒーターが多く用いられているが(※最新モデルでは、家庭用の洗濯乾燥機やエアコンに用いられるヒートポンプによる熱交換を利用するものもあり)、PTCヒーターは電力消費が大きく、また外気と車内との温度差次第ではさらに電力を消費してしまう……。
そのため、寒いからと簡単にエアコンを入れると走行可能距離が減り、ゴルフ場到着前に充電したり、あるいは寒いままでも気合いで運転なんてことになりかねない。
そこで多くのBEVを所有するゴルファーにとって、エアコンにかわる暖房装備としてシートヒーターやステアリングヒーターが必須の装備となっている。
シートヒーターやステアリングヒーターを利用して往路の寒ささえしのげれば、ゴルフ場には普通充電や急速充電の充実した充電ステーションが備わっており、帰宅時は電費の心配をする必要がほとんどない。
冬場のゴルフ場への往復は、シートヒーターやステアリングヒーターを上手に活用したほうが快適で、かつ無駄なエネルギー消費が抑えられる。ラウンド前に余計なストレスをためず、自然を相手にするスポーツであるゴルフだからこそ、押さえておくべき視点だろう。
ちなみに、BEV所有者以外でもこれらの装備が欲しいと答えるゴルファーは多い。
■装備が充実しているとゴルフはもっと楽しい
今回は他に、運転席のマッサージ機能やハンズフリーのパワーゲートなどの装備を答える人も多かった。
ゴルフに役立つだろうクルマの装備は多々あるが、ゴルファーにとって大事なのは、コースでいかに良いプレーができるかと、同伴者といかにゴルフ体験を共有できるかにある。
ゴルフ談義に盛り上がれる快適性など、ゴルフに適した装備を備えたクルマは、ゴルフの楽しみをいっそう広げてくれる存在なのだから。
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