もうこの先一生出ない…のか…?? RX-7の足跡と実力

3代目(FD)は、「もっとも美しい日本のピュアスポーツカー」だった

 その後、1991年に登場した3代目RX-7(通称FD)では、スポーツの原点に回帰するべく、50PS以上ものエンジンパフォーマンスの向上のほか、100kg以上にもおよぶ徹底的な軽量化が行われた。外観も、全長・全高・ホイールベースをコンパクト化しながら全幅をワイド化し、曲線で構成したグラマラスなスタイルに。その結果、エンジンパフォーマンス、運動性能、デザインと、パーフェクトに仕上がったFDは、もっとも美しい日本のピュアスポーツカーとして認知され、この年の第1回RJCニューカー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。

 しかしながら、強化された排ガス規制によって、2002年8月に販売は終了に。後継車として観音開きの4ドア仕様「RX-8」が登場しており、いまも多くの根強いファンに支持されているが、いっぽう「ピュアロータリースポーツ」と呼ぶのであれば、やはりこのFDが最後ということになるだろう(こちらの復活も待ち望んでいるが)。

 FDは現在も、中古車市場において、300万円~400万円、なかには700~800万円もの価格で取引されるなど、販売終了から20年以上経過した現在も人気を維持しており、このRX-7の真の後継モデルを待っている人も少なくないはずだ。

FD型RX-7。エンジンパフォーマンス、運動性能、デザインと、パーフェクトなFDは、最も美しい日本のピュアスポーツカーとして、誰からも認識されることに
FD型RX-7。エンジンパフォーマンス、運動性能、デザインと、パーフェクトなFDは、最も美しい日本のピュアスポーツカーとして、誰からも認識されることに

マツダのエンジニアリングを信じて待とう!!

 3世代にわたったRX-7は、「絶えず進化させ続ける」というマツダの理念を貫いたような名車だ。また、マツダが求める理想のスポーツカーをつくる上では、軽量かつパワフルなロータリーエンジンは必須のアイテムであり、ファンの間では、やはりマツダのスポーツカーはロータリーエンジンでなければならない、という意見は多い。

 ただ、冒頭で触れたMX-30 ロータリーEVやアイコニックSP(MX-30のシングルローターを2ローターにして370PS級に引き上げたPHEV)のように、発電専用としてでのロータリーエンジン搭載でもいいのか、それとも駆動系と「直結」することが必須なのかはマツダファンの間でも揺れているようだ。ロマンは求めすぎてもいけないとは思うが、ここはひとつ、マツダのエンジニアリングを信じて、我々が求める新型RX-7が誕生することを期待して、見守っていこうではないか。

【画像ギャラリー】RXシリーズ復活なるか!?? ジャパンモビリティショー2023に出展されたコンセプトカー、マツダ「アイコニックSP」(15枚)画像ギャラリー

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