■父親のマシンをオマージュしたサニー
今回、オートサロン2024でレーシングフォージを履いたデモカーとして展示された「レーシングフォージ トリイサニー」。
1973年式とおよそ半世紀前の車両だが、細部までレース仕様としてしっかり造り込まれている。
それもそのはず、JCCA主催の旧車レースをはじめ、現在も年に数回レースに参戦しているバリバリ現役のマシン。
さらに驚きなのが、このマシンのオーナーの父親が当時B110型のサニーで富士フレッシュマンレースに参戦していたということ。
そのため、個体こそ異なるがレプリカとして父親が当時乗っていたサニーと同じカラーリングを採用。父親の熱いスピリットを受け継いだマシンなのだ。
もちろん、レーシングフォージも父親の時代から履かせており、その点もしっかり受け継いでいた。
しかしながら、オリジナルのレーシングフォージは金属疲労などにより劣化が進行。レースで使用するには厳しい状態になってきていたという。
そんなタイミングで舞い込んできた「レーシングフォージの復刻」。ウェッズ側に復刻を要望したわけではなく、ごくごく自然な流れで今日まで至ったのだという。
そんなオーナーは昨年12月に富士スピードウェイで開催されたNISMOフェスティバル2023で、初めて復刻版を履かせてエキシビションレースに出場。癖が無く、とても走りやすい乗り味に仕上がっているそうだ。
半世紀近い長きにわたりレースの世界で使用してきたホイールが現代技術で蘇ったという奇跡。レーシングフォージを愛してやまないオーナーにとっては吉報であったことに違いない。
■攻めのサイズ展開
そんなレーシングフォージのラインナップはディスクのデザインを2種類用意し、ひとつはディシュモデルでゴールドの「FG」。
もうひとつは4本スポークタイプで、レッドの「NR」とゴールドの「NG」の2色を用意。
デモカーのサニーが履いていた13インチはすでに発売済みで、価格は9万3500~9万6800円(税込、1本当たりの価格)
また、今後14インチと15インチ(ともに4穴)についても発売が予定されている。
なお、13インチは公道走行不可の競技専用品だが、今後発売予定の14インチと15インチについては、認証取得済みの公道使用可能な仕様となる。
令和の時代に蘇った70年代の伝説。実際に見て圧倒的な存在感を感じてほしい。
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