ヴェルファイア プリウス デイズ…まさかの下剋上をくらったクルマたちの言い分 10選

■ノートe-POWERに下剋上を食らったトヨタ アクアさんの言い分

同時期に登場したアクアと現行ノートだが、e-POWERまさに恐るべし!

 正直、まったく眼中になかったんですよ。怖いのはフィットだけ。ノートなんてその他大勢でしかないと思ってました。

 ハイブリッド同士比べても、燃費はこっちが上。大トヨタは販売力も段違いです。負けるはずのない戦いでした。いや、戦いにすらならないはずでした。

 それがまさか……。まさかあんな地味なロートルに負けるなんて! そういう僕も、かなりロートルですけど。

と、ノートe-POWERについて語るアクアさん

「e-POWERなんてただの言葉遊びだろ」という声もあるが、実際にその魅力を販売に結びつけた手腕はお見事

■シエンタに下剋上を食らったポルテ&スペイドさんの言い分

プチバンブームにいまだに乗れないポルテ/スペイド姉妹。今じゃタンクルーミーも登場して尻に火がついている

 ワタクシ、ポルテはトヨタのプチバンの元祖ですの。双子のスペイドとともに、右側はヒンジドア2枚、左側は巨大なスライドドア1枚という、斬新さが自慢ですわ。

 ところが、シエンタさんがフルモデルチェンジを受けると、とんでもないことが起きました。私たち双子が合計で月に1000台も売れないのに、彼はひとりでヘタすりゃ1万台超えですの。

 立つ瀬がありませんわ。シクシク。

ひとりでヘタすりゃ1万台超えのトヨタ シエンタ

■クロスビーに下剋上を食らったスズキ イグニスさんの言い分

イグニスは2016年の登場だが、価格もパワーもクロスビーを下回っている

 オレ、イグニス! 目付きを見ればわかるように、ちょっときかん気のヨーロピアン・コンパクトハッチさ。デザインも走りも、同クラスのヤツらとはレベルが違うっていう自信がある。

 ところが、オレの価値がわかる日本人が少なすぎる! 今年1~3月の販売台数は、たったの1202台ぽっちだ。泣けてくるぜ。

 しかも、オレとプラットフォームを共用する弟分のクロスビーが登場してからは、弟にコテンパンにやられっぱなしだ。ヤツは3月までに兄貴分であるオレの6倍以上、7549台も売れやがった!

 スタイリッシュなオレに対して、アイツはズングリムックリのブサメンだ。弟分だけどあまりにも似てないんで、弟とは思えない気持ちもある。ヤツはオレの弟っていうより、ハスラーの兄貴だもんな! ケッ! オレのエンジンが1.2L NAベースのHVなのに対して、弟は1.0Lターボベースで、馬力でちょっと負けてるのもムカつくぜ!

 オレの人生最大の目の上のたんこぶは、弟のクロスビーだ。一生弟に頭が上がらないかと思うと、グレたくなってくるぜ! ウォー。

ハスラーの成功を受けて2017年末に発売されたスズキ クロスビー

■プリウスに下剋上を食らったホンダ インサイトさんの言い分

常にプリウスの後塵を拝し続けてきたインサイト。新型も登場早々、販売台数が1ケタ違っている

 私はこれまで3代にわたって、まるで形を変えて、プリウスに挑んでまいりました。

 初代はオールアルミボディの2シーター燃費アタッカー、2代目はプリウスもどきのガチンコライバル。そして3代目は、ドーンとサイズも大きくなって、セダンらしいセダンになりました。

 でも、何をやってもプリウスにまるでかないません。もうプリウスとは比較しないでください。私を探さないで……。

プリウスはC-HR・N-BOXを追いかけ、そんなプリウスをインサイトが追いかける。全員片想い(違う)

次ページは : ■エクリプスクロスに下剋上を食らった三菱 RVRさんの言い分

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

不死鳥のごとく蘇る! トヨタS-FR開発計画は再開していた! ドリキンこそレジェンドの土屋圭市さんがトヨタのネオクラシックを一気試乗! GWをより楽しく過ごす情報も満載なベストカー5月26日号、堂々発売中!