いいクルマだったなぁ…帰ってきてくれんか…マークXが日本に残した爪痕

マークXという選択肢があったということそのものに、大きな価値があった

 マークXが販売されていた当時の「高級スポーツセダン」といえば、クラウンアスリートやレクサスISがあるが、クラウンはターゲットとなるユーザー層の年齢が高かったし、レクサスISは価格が高かった。その点、マークXはベーシックなグレードだと265万円程度(2016年マイナーチェンジモデル)から購入することができ、(若干だが)ユーザー層も若く、スタイリッシュで走りがよく、実用的なクルマに乗りたいと思う人にとってはコスパの高いモデルだったと思う。

 コンパクトなハッチバックやミニバン、SUVが人気の中心ではあるが、オジサン道まっしぐらのクラウンや、小金持ちを相手にしたレクサスISではなく、年齢関係なく、誰でも楽しむことができるマークXという選択肢があったということそのものに、大きな価値があったと思う。

14代目クラウンに期間限定で設定されたピンクのボディカラー。ドラえもんを使ったCMと共にインパクトはあったが、マークXの個性とは異なる
14代目クラウンに期間限定で設定されたピンクのボディカラー。ドラえもんを使ったCMと共にインパクトはあったが、マークXの個性とは異なる

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 走りを楽しめる「いいクルマ」が少なくなるのは、クルマ好きとしては寂しいかぎり。残念ながら消滅してしまったマークXだが、「安くて速くてカッコ良いクルマ」として、日本のクルマ好きにこれからも末永く語りつがれることだろう。

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