「機能」で位置や本数が変わる時代を経てマフラーは「デザインの一部」に
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現在の車のマフラーは、マフラーが元来持っていた「スポーティ・高級・エレガント」といったイメージを印象付けるためのひとつの要素となっていることが多いです。
例えば、マツダ ロードスター(右2本出し)や、スズキ スイフトスポーツ(左右2本出し)のように、1.5L前後の小排気量車でもスポーツイメージから2本出しマフラーは当たり前であり、レクサス LFAのような4.8L・V10のモンスターエンジンでも、マフラーは中央の3本出しです。
位置や本数は、本来の目的のためではなく、車種ごとのイメージによって、デザインの一部になっているのが実情なのです。
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プリウスなど、一部のハイブリッド車は、環境イメージを良く持たせるため、マフラー出口を隠しています。
このように、自由にデザインできることは、車のデザイン性を高める要素にもなり、意味をなしていないからと言って、一概にマイナスとは言えません。
現在では、マフラーは車のデザインの一部であり、アクセサリー的な存在となっているのです。
■佐々木亘(自動車コンサルタント)/大学卒業後、金融業に従事するも自動車業界への眺望が捨てきれず、自動車ディーラー営業職へ転職。レクサス・セールスコンサルタントとして7年間勤める。より良いカーライフを多くの人に提案・提供するため、自動車コンサルタントとして独立し、エンドユーザーを意識した、クルマに関する情報発信を行っている。
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