全車種併売で楽にはなったけど……なんでトヨタの販売店は分けられたの? トヨタが直接販売しない衝撃の理由

■販売の強さ無くしてトヨタは無い

販売店舗ならではのほっこりエピソードや信頼を築きやすい点は大きい
販売店舗ならではのほっこりエピソードや信頼を築きやすい点は大きい

 トヨタの販売が強いのは、販売をメーカー(トヨタ)がほとんど行っていないところに理由があると思う。

 製造と販売が分けられ、どちらが強いということもなく、トヨタと販売店の相互信頼関係が築き上げられたからこそ、大きな力を生んでいるのだ。

 現在、トヨタの国内シェアは約50%(軽自動車を除く)。日本を走るクルマのほぼ2台に1台はトヨタ車である。

 良いクルマを作っているのはもちろんだが、それ以上に良い販売を続けているからこそ、この結果につながっていると筆者は思う。

 トヨタ自動車という大企業に比べれば、全国のトヨタ販社はとても小さな会社だ。会社が違うのだから、給与も待遇も大きく違う。

 春闘のニュースで「トヨタがベアに満額回答」などと出ても、トヨタ販社従業員の給料が、軒並み上がるわけではないのである。

 ただ、この小さな会社が全国各地で頑張っているからこそ、私たちユーザーは自由にクルマを買うことができ、満足なアフターサービスを受けられる。

 地元ならではのほっこりした対応も、地域を守り続けてきたトヨタ販社だからこそ生まれるものだろう。

 近年、私たちユーザーも、自動車を作るメーカーも、ディーラーの扱いが粗雑になっているように感じる。

 ディーラーの価値を今あらためて見直し、最適に評価し直すことが、国内自動車産業をさらに大きく強くしていくきっかけになるはずだ。

【画像ギャラリー】メーカー資本が地場資本を襲う! よくお世話になる街のトヨタディーラーの衝撃的な真実(23枚)画像ギャラリー

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