■滴々:スマートカー部門をシャオペンに売却
日本でも4月から(タクシー会社主導で)ライドシェアが動き出すが、中国のライドシェア最大手といえば「滴滴出行」だ。同社は日本で「DiDi(ディディ)」という配車アプリも展開しているから、名前を聞いたことがある人は多いはず。
この滴々はライドシェアのほかにも自動運転やEV開発も手掛けてきたのだが、2023年夏に「MONA」と呼ばれてきたスマートEV事業を、同業の小鵬汽車(シャオペンモータース)に売却してしまった。
とはいえ滴々の場合は悲壮感はない。コストのかかるEVの自社生産を諦め、自動運転技術の磨き上げに集中するつもりなのだろう。実際滴々の同部門は、2023年10月に広州汽車から220億円ともいられる資金獲得に成功しており、順風満帆なのだ。
EV生産についても完全に手放すつもりはなく、そのエコシステムや運転支援といった領域で提携していくものと思われる。滴々は日本のソフトバンクとも仲がいいから、今後はそのサービスが日本に持ち込まれる可能性もあるだろう。
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