■スポーツ:日産 GT-R “エゴイスト”(1516万8300円)
愛車の内外装を“自分だけの仕様”にしたい。多くのクルマ好きが思うところだが、もしも自動車メーカーが直に「○○様、レザーステッチのお色とオーディオの音色はこちらでよろしかったでしょうか?」などとやってくれたなら、昇天するほど幸せである。
で、それに近い状態となるのが日産GT-Rエゴイスト。なにせコイツは、あなた一人のために作られる“世界で1台のGT-R”なのだから!
内装色は計20パターンから選択でき、インテリア部品はドイツに空輸され、現地で熟練革職人が縫製と張り込みを行なう。
メーカーオプションのBOSEプレシジョン・サウンドシステムは注文時、店頭で計測用シートに座って耳の位置を確認し、それをもとにBOSE社がシートポジションに合わせた音質セッティングを実施。
また希望する場合は日産栃木工場の専用工房に行き、“俺のエゴイスト”のインテリアを選りすぐりの職人たちが組み上げていく様子を、ゴージャスなソファに座って「うむ」とかつぶやきながら眺めることもできる。
これはもう自動車趣味というか若旦那道楽の最終到達点といえるだろう! その他、機能パーツの超充実ぶりはもちろんいわずもがなだ。
(累計販売台数:22台)
■SUV:レクサス RX450h Fスポーツ(674万5000円)
日本車におけるSUV最高値の座を見事ゲットしたのは、レクサスRX450hの「F SPORT」で、そのお値段674万円なり。これはアウディQ5 3.0 TFSIクワトロとほぼほぼ同額だ。
「F SPORT」というのはレクサススポーツの本拠地である富士スピードウェイから名付けられた称号で、LFAを頂点とする“F”のコンセプトを継承したスポーティバージョンということ。
具体的にはボディ前後に装着された「パフォーマンスダンパー」が、走行中に発生するボディのたわみや微振動を速やかに吸収。
クイックな切り返しでも安定した操縦安定性を発揮し、乗り心地と静粛性も向上させる。専用スポーツサスや電動スタビライザーも、通常のレクサスRXには装着されない専用装備だ。
そしてもちろん、F SPORT専用スピンドルグリル&フロントバンパーがこのクルマの個性というかオーラをより際立たせていることはいうまでもない。
ちなみにディーラーオプション11万5500円でシルバーのエアロパーツセット(フロントスポイラー&リアバンパースポイラー)があるが、これのデザインは好みが分かれるかも?
(累計販売台数:785台 ※編集部推計)
■コンパクト:トヨタ iQ GRMN スーパーチャージャー(355万円)
アストンマーティン・シグネットの475万円という例外はあるが、コンパクトカーというのはたいてい100万円台か、せいぜい200万円台。
しかしiQ GRMNスーパーチャージャーは圧巻の355万円! ドッカーン! ……コイツはトヨタiQをスーパーチャージャーとクロスミッションで武装させたマイクロレーサー。開発責任者はトヨタ自動車モータースポーツ統括部の森和生氏だ。
1.3リッター直4に遠心式スーパーチャージャーをブチ込んで122ps/17.7kgmとし、トランスミッションはクロスレシオの6速MT。専用サスなどの味付けはトヨタ車両実験部の勝又義信氏が担当した。
エクステリアは一体感を重視したブリスターフェンダーとルーフスポイラーなどで、さすがはメーカーメイドな、後付け感のない上質なもの。
16インチホイールはエンケイ製の軽量専用品だ。でもってインテリアもほとんどすべてが専用部品で、ちなみにタコメーターはシフトチェンジを行なう際に回転数を確認できるよう、ステアリングで隠れることのない位置に搭載されている。
100台限定生産のため、商談申し込みはすでに終了。残念! ……中古で探すか?
(限定販売台数:100台)
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