■想像以上のリーズナブルさに驚くマツダRX-8でロータリーエンジンの鼓動を聞け
RX-7の生産終了から8カ月後の2003年4月にデビューしたRX-8。
その一番の見どころとなったのは、REとGENESISをかけ合わせたRENESIS(レネシス)と名付けられた新型のロータリーエンジンの採用だった。
低回転域から9000rpmという高回転域まで高いトルクを発生するだけにとどまらず、各部の改良で低燃費&高出力かつクリーンな排出ガスという三拍子揃った654cc×2ローター自然吸気の新世代エンジンは発売当初から大きな注目を集めた。
ボディのスタイリングは一見するとスポーツカー然としたクーペフォルムでありながら、ユニークな観音開きのフリースタイルドアシステムを採用した4ドアモデルで、大人4人が乗車できる空間も確保。実用面でもしっかりとした配慮がなされていた。
2008年3月には初のマイナーチェンジを実施。優れた走行性能やスポーティなスタイリングをより進化させると同時に、質感や機能性を向上させるべく細部に渡って変更が行われた。
また、RX-8の走る楽しさを高次元で提供するモデルとして、走行性能を高めるとともによりスポーティなスタイリングが与えられたType RSが追加された。
その後、2011年11月に最後の特別仕様車としてスピリットRが発売され、2012年6月に惜しまれつつも生産終了となったRX-8。
最近の中古車市場では価格が上昇する傾向が見受けられるものの、その平均価格は100万円前後とかなりリーズナブル。
ほかに類を見ない唯一無二のロータリーエンジンを搭載したモデルが、この価格で乗れるなら手に入れたい……そんなクルマ好きも多いのでは?
■日産のフラッグシップセダンたる威厳でハッタリも利くフーガ
これまでの伝統的な高級車の枠を超え、抜群のドライビングフィールと華やかなインテリアを醸し出し、乗る人の心を刺激する新しいスポーティセダンとして2004年に登場した初代フーガ。
その後、2009年には走・美・快の機能と性能をブラッシュアップするフルモデルチェンジが行われたが、その2代目フーガが中古車市場において100万円以下で売られているケースも少なくないというのだから、FR好きだったら狙うべき1台といえるのでは?
333psの最高出力を誇るVVEL(バルブ作動角・リフト量連動可変システム)を採用したV6 3.7Lエンジンと225psの最高出力を発生するV6 2.5Lエンジンに、マニュアルモード付7速ATを組み合わせた走りで評価が高かったフーガ。
当初のセールスも好調で、発売後1カ月の受注台数は800台の月販目標に対して約5倍となる累計3996台を記録した。
その後、2010年10月にはハイブリッドモデルが登場。
“技術の日産”らしく、操舵時のみモーターが作動する電動油圧式電子制御パワーステアリングやモーターが直接ブレーキシリンダーを作動させる倍力装置を採用した電動型制御ブレーキというふたつの世界初の新技術も搭載された。
2015年2月にはエクステリアを一新するとともに世界最高レベルの安全性能を装備するビッグマイナーチェンジを実施。
2017年11月と2019年12月にも仕様向上が行われ、熟成に熟成を重ねてきたフーガ。所有欲を満たす日産のフラッグシップセダンが100万円前後で買えるとなれば、購入の選択肢に入れないわけにはいかないだろう。
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