■3代目マツダロードスターは完成度も評価も高かったのになぜか価格はお手頃
ライトウェイトオープンスポーツカーの代表格として、今なお人気が高いロードスター。しかし、その歴史において確たる人気を得られなかったのが3代目ではないだろうか。
全幅1700mmを超える3ナンバーボディや新開発の2Lエンジンを採用するなど、それまでのロードスターのイメージから脱却するようなフルモデルチェンジが行われた3代目。
しかし、2Lの水冷直列4気筒DOHC 16バルブ MZRエンジンは軽快さ、伸びやかさ、力強さ、リニア感、サウンド特性をバランスよく融合した一級品であった。
また、重量削減が可能な部位を洗い出す“グラム作戦”を展開することで、2代目と同等のコンパクトさで軽量なボディを実現。
加えて、要所で超高張力鋼板を使用してボディ剛性の向上が図られていたこともあって、3代目の走りは完成度が高く、実際に評価も高かった。
2006年8月にはルーフをホイールベース間のシートバックスペースに収納する電動ルーフシステムを採用したパワーリトラクタブルハードトップを発売するなど、初代から大きな進化を果たしつつあった3代目。
しかし、2代目と大差ない車重だったにもかかわらず、初代・2代目が確立したライトウェイトスポーツカーのイメージからかけ離れてしまったことが仇となってセールスは低迷。このような状況を打破するべく、原点回帰のコンセプトのもとに4代目が2015年5月に登場するに至った。
そんな3代目の現在の中古車市場における平均価格は100万円前後と、フーガ同様にお手頃な価格で推移。
ちなみに、最廉価グレードのSであれば車両本体価格が300万円を切る現行モデル(4代目)も価格高騰が続く昨今の国産車のなかにあってお買い得なモデルといえる。
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