2024年度EV補助金発表!! 少し減ったとはいえ…輸入車優遇しすぎでは?

100年に一度の転換期、ここで国産メーカーを守らなくてどうする

 本年度はようやく日本車が優遇されたかたちにはなったが、それでも輸入車にも税金で補助金が出る。海外は、こうした動きが露骨で、たとえば中国では、中国国外の自動車メーカーが中国市場で自動車販売するには、中国現地企業と合弁会社化をする必要があり、日産ならば東風汽車、トヨタならば中国第一汽車集団、といったように、共同で自動車製造をすることを条件に、販売が許可される。さらにバッテリーEVならば、中国政府によって認定されたメーカーのバッテリーを積む必要があり、この認定をもっているのは、中国国内の電池メーカーのみという優遇されぶり。

 この補助金制度は環境のためではあるが、自動車産業を含むものづくりは、わが国を支えてきた、日本の基幹産業だ。1970年代や80年代、「メイド・イン・ジャパン」は、高い品質・性能によって、世界市場を制するほどの競争力を有していた。ものづくりは、日本が躍進する大きな原動力だったのだが、現在は新興国の躍進や環境が大きく変化したことなどで、競争力は低下する一方。日本を取り巻く環境は大きく変わってしまった。

 自国の産業を守ることは、国としての力につながる。自動車産業を、家電産業のような惨状にしないためにも、日本製のバッテリー搭載車であればさらに補助金を加算するなど、日本政府には、さらに国内企業を優遇する政策をお願いしたいと思う。

プラグインハイブリッドは、国産メーカーは上限で維持している。輸入車では、メルセデスとBMWが上昇、ジャガーのE-PACEは大きく下降した
プラグインハイブリッドは、国産メーカーは上限で維持している。輸入車では、メルセデスとBMWが上昇、ジャガーのE-PACEは大きく下降した
【画像ギャラリー】海外メーカーと国産メーカーで差が!! 主要バッテリーEVの2024年度の補助額(12枚)画像ギャラリー

PR:かんたん5分! 自動車保険を今すぐ見積もり ≫

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

話題のGRヤリスMコンセプト、新型セリカと関係あり!! オートサロン特報も掲載のベストカー2/26号発売中!

話題のGRヤリスMコンセプト、新型セリカと関係あり!! オートサロン特報も掲載のベストカー2/26号発売中!

ベストカーWebをご覧の皆さま、こんにちは!愛車のブレーキがエア抜きから2週間でふかふかになった編集…