100年に一度の転換期、ここで国産メーカーを守らなくてどうする
本年度はようやく日本車が優遇されたかたちにはなったが、それでも輸入車にも税金で補助金が出る。海外は、こうした動きが露骨で、たとえば中国では、中国国外の自動車メーカーが中国市場で自動車販売するには、中国現地企業と合弁会社化をする必要があり、日産ならば東風汽車、トヨタならば中国第一汽車集団、といったように、共同で自動車製造をすることを条件に、販売が許可される。さらにバッテリーEVならば、中国政府によって認定されたメーカーのバッテリーを積む必要があり、この認定をもっているのは、中国国内の電池メーカーのみという優遇されぶり。
この補助金制度は環境のためではあるが、自動車産業を含むものづくりは、わが国を支えてきた、日本の基幹産業だ。1970年代や80年代、「メイド・イン・ジャパン」は、高い品質・性能によって、世界市場を制するほどの競争力を有していた。ものづくりは、日本が躍進する大きな原動力だったのだが、現在は新興国の躍進や環境が大きく変化したことなどで、競争力は低下する一方。日本を取り巻く環境は大きく変わってしまった。
自国の産業を守ることは、国としての力につながる。自動車産業を、家電産業のような惨状にしないためにも、日本製のバッテリー搭載車であればさらに補助金を加算するなど、日本政府には、さらに国内企業を優遇する政策をお願いしたいと思う。
コメント
コメントの使い方そんな事よりガソリン補助金の方が問題だ!この補助金は産油国を優遇している。日本の税金が補助金と名を変えてオイルマネーで潤って仕事などしないでよい国にじゃぶじゃぶ流れている。消費税なら問題ないが補助金は産油国をに流れ、日本の再エネによるエネルギー国産化を遅らせるだけだ!電気やガズに対する補助もやめるのなら ガソリン補助金をやめるべきだ!CEV補助金など微々たるものだ!
国産最大手が急激なEV傾倒には慎重でいてくれたお陰で、私の好きなスバル含め、国産メーカーは助かりました
過去日本が、最も環境対策になるHVを優先したのは、世界中で先見の明だったと評価されてますし、今PHEVとBEVだけの優遇なのはせっかくの英断を無に帰す愚策です
国産メーカーとそれに関わる中小企業たちを守りたいなら、この記事に賛成できます。欧米では自国のBEVだけの補助金へと移行したのですから。
いやいや、日本のev化の遅れは、最大手のトヨタが及び腰だったことことが最大要因であるとも言えるし、今回の補助金格差は多少トヨタ偏重からの方針転換の意味もあるでしょ。
カージャーナリズムも考えなおすときなのでは?