本誌『ベストカー』にて好評連載中の「有名人が語る 私とクルマの関係」。今回はプロゴルファー、蛭田みな美(ひるた・みなみ)選手が登場だ! 3歳でゴルフを始め、2014年「日本女子アマ」と2015年「日本ジュニア」を制覇した蛭田選手。2016年のプロテストに合格。2018年のステップアップツアー「九州みらい建設グループレディース」で優勝。プロ8年目の2023年「CATレディース」で念願のレギュラーツアー初優勝を果たした、蛭田選手の愛車に迫る!!
■プロにとってクルマは第二の家と言うべき存在
CX-60 XDから颯爽と降りてきたのは、プロゴルファーの蛭田みな美さん。
2023年CATレディースで初優勝を飾り、さらに飛躍を誓う2024年のシーズンを迎えたばかりの26歳だ。
福島県東白川郡鮫川村出身の蛭田さんは、地元の家畜を診る獣医の父、宏さんのクルマ好きを間近で見て育った。
ラリー愛好家でレース出場経験もある父は、大型特殊免許も持っている。家族で暮らす自宅には、競技車両とも呼ばれるランエボ3台(1台はナンバーなし)をはじめ、軽トラまでクルマが10台もあるという。
そんななかで育ったみな美さんは、18歳で免許を取得。「最初は怖かったけど、クルマは交通手段ですから。運転は好きです」と、公共交通機関に頼れないなかでの『足』として使う大人の仲間入りをした。
自分のクルマとしては最初がマツダ・アテンザ。2台目がマツダ6。このCX-60が3台目というマツダ派だ。
歴代の愛車は2016年のプロ転向以降、父とともに全国を転戦する蛭田さんを支え、経験を積むアシストをしてきた。惜しいところまで行きながら、シード権にはなかなか手が届かなかったが、2023年に念願の初優勝。
今年はシード選手として新しいシーズンを迎え、予選を突破する活躍を見せ、「アクサレディス」4位など2勝目も近いことを感じさせている。
優勝副賞で手に入れたCATミニホイールローダ(ショベルカー)は、自宅周辺の整備に使用。父が大型特殊免許を取得したのはそのためだ。
■乗り心地のよさが一番のお気に入り
「このクルマは、とにかく見た目がカッコいいし、白いエクステリアもカッコいい。シートが固めで座りやすいのもいいですね」という感想は、長距離移動が日常のプロゴルファーならではだ。
ゴルフ場に直行し、さほど時間が経たないうちにコースに出ることも多いため、資本である身体のためにも、乗り心地は何より大切。CX-60はこれがいい。
父のサポートを受けつつではあるが、自宅を拠点に愛知県までは愛車で行くという。
ゴルフクラブ、気候の変化に対応できるようにした1週間分のウェア、日用品などの大荷物を持っての移動は、飛行機や新幹線には適していない職業だ。
その分、クルマの使用頻度は高く、もはや第二の家と言っていい。
■「ご褒美にスポーツカーもいいなぁ」
CX-60とともにシーズンを戦う今年の蛭田さんは、シード選手となったことでスケジュールが組みやすくなっている。
そのなかで狙うのはもちろん、ツアー2勝目。そしてその先へと夢は広がる。
「ご褒美に新しいクルマが欲しいんです。カッコいいスポーツカー的なのもいいなぁ」と目を輝かせる。
自分へのご褒美は、もちろん結果を出してから。開幕から元気いっぱい戦う姿が、愛車に乗る姿にダブる。
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