■日本も中国車、欧米メーカーの補助金を大幅削減にすべきか
上限額の85万円となったのは、テスラモデル3AWDロングレンジ(他グレードは65万円)、トヨタbz4X全グレード、レクサスUX300e全グレード、レクサスRZ300eバージョンⅬ、レクサスRZ450eバージョンⅬ、日産アリア全グレード、日産リーフ全グレードなど、トヨタ車、レクサス車、日産車が占めている。
今回のCEV補助金最大のポイントは充電インフラ設備やアフターサービス体制の弱い輸入車の大幅な減額が目立つこと。補助金額を見ると、ジャガーI-PACEが52万円→12万円、ポルシェタイカンが42.4万~52万円→20万円、シトロエンE-C4が65万円→45万円、プジョーe-208が65万円→45万円、アウディe-tronが52万→36万円、ボルボEX30が65万円→45万円。
中国BYDは、ドルフィンが65万円→35万円、ATTO3が65万円→35万円。韓国ヒョンデもアイオニック5が65万円→45万円(エントリー車は35万円)、コナが65万円→45万円(カジュアルは35万円)と大幅に減額されている。
加えてトヨタとスバルの共同開発車であり、兄弟車のBEVのトヨタbz4Xは85万円なのに対し、ソルテラは65万円と20万円の差があるのはなぜか? 中身はほぼ同じなのに、メーカー側の取り組み方の違いで、これだけ差が付いたことになる。これはつまり、日本、韓国、中国、アメリカなど、生産国の違いにより補助金額の差を設けたわけではないということだ。
アメリカのように、バッテリーを含むEV車の生産を国内で行う国内生産車を優遇すれば、就業人口の増加という側面も出てきて一石二鳥という気がしないでもない。
CEV補助金は国民の税金。しかも欧米に比べると、極端に高い自動車関連の税金、ガソリン関連の二重課税……、むしりとられまくっている自動車ユーザーから見れば、そろそろCEV補助金は、日本車限定にすべきではと思うのだが、いかがだろうか?
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