■超個性的な縦型4連ライトは近未来感満点【トヨタWiLLサイファ】
トヨタを含む5社が、新たなマーケティング手法を共同で開発するために発足した「WiLL」。その異業種合同プロジェクトのクルマシリーズ第3弾として登場したのがWiLLサイファだ。
サイファは業種の垣根を超えた新しい取り組みにふさわしく、とにかく個性的。
それを象徴しているのがエクステリアで、4つのランプをフェンダーアーチに沿って縦一列に並べたフロントマスクは斬新かつ近未来的なイメージが強い。それでいて、どことなく親しみを感じさせるのだから不思議。プロジェクター式ライトを採用したからこそ可能になったデザインだといえよう。
全体としては「サイバーカプセル」をテーマに、斬新かつ都会的で親しみのわくスタイリングを追求したという。
そして、情報ネットワークサービス「G-BOOK」の車載端末を初めて標準装備したことが大きな特徴。これにより携帯電話などを接続せずに最新のエリア情報を入手したり、eメールの送受信が可能になったりした。
ちなみにWiLLシリーズは、Vi(ヴイアイ)、VS(ブイエス)と続き、このサイファで完結した。
■見た目と車名が完全に一致する珍車【日産エスカルゴ】
名は体を表すというが、日産のエスカルゴはまさにソレ。ボンネットからひょっこり突き出た丸いヘッドライトを見れば一目瞭然、完全にカタツムリの顔だ。さらに、なだらかな弧を描くサイドビューだって、カタツムリのシルエットそのままである。
そんな、クルマ全体でカタツムリを表現したエスカルゴは、1987年の東京モーターショーで参考出品され、1989年1月に市販車としてデビュー。
商用車が持つ地味なイメージを払拭するために、ひと目見ただけで印象に残るファッショナブルでユニークなエクステリアデザインを実現。愛嬌満点のフロントマスクは、「街を行く人々の視線を集め、人気者となるクルマ」を目指したものだ。
また、キャンバストップなんて女子が喜びそうな仕様を設定していたことも、これまでの商用車とは大きく異なる部分である。
ちなみに車名のエスカルゴ(S-Cargo)は、カタツムリのエスカルゴ(Escargot)と、貨物のカーゴ(Cargo)を組み合わせた造語。
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