■1983~2013キャンター50年史
小型トラックが輝いていた時代にデビューしたキャンター。50年の間で8代のモデルが登場している。
・初代(1963年)T720系…2t積みキャブオーバータイプでデビュー。68psのディーゼルエンジンを搭載していた。
・2代目(1968年)T90系…5年目で初のフルモデルチェンジ。ディーゼルの出力アップとともにガソリンエンジンも追加され、パワフルなラインアップとなった。荷台面積も広くなり人気急上昇。
・3代目(1973年)T200系…フロントデザインを刷新して登場した3代目。エンジン出力がさらにアップし、ガソリン車は100psを超えた。いっぽう低床、高床や標準、長尺など荷台形状を多様化、積む荷物に合わせて選べるワイドバリエーション化を進めた。
・4代目(1978年)FE100系…4代目は、青空から降り注ぐ陽光の輝きをイメージしたアリゾナクリームを標準色に採用、トラックの常識を覆した。ワイドキャブも設定した。
・5代目(1985年)FE300系…7年ぶりのモデルチェンジで5代目へバトンタッチ。1987年から1.5t積みにガッツのニックネームが付けられた。
・6代目(1993年)FE500系…1993年、キャンター30周年に6代目がデビュー。数々の新機能を採用していた。2001年にシェアトップ。
・7代目(2002年)FE700系…21世紀に入って初のモデルチェンジとなった7代目。2002年のグッドデザイン賞を受賞した。2004年に新短期排ガス規制をクリア、2006年にはハイブリッドモデル追加。
・8代目(2010年)FBA系…現行モデルとなる8代目。独自の排ガスシステムを導入しクリーン化と好燃費を実現。2012年にハイブリッドモデルも新型に切り替えるなど進化を続けている
■50年前のもう1台の三菱小型トラック ジュピタージュニアT50型(1963年型)
新三菱重工業が1959年に発売したジュピターは、積載量2.5~3ttの当時は珍しい中型トラック(後に4tまで拡大)で、その2tバージョンとして1963年に登場したのがジュピタージュニア。
しかし翌年、三菱グループの合併で2tクラスはキャンターが主力となり、ジュピタージュニアは短命モデルとなった。全長4680mm、最高出力70psの2Lエンジンを搭載、カタログによる最高速度は110km/hだ。
(写真、内容はすべてベストカー本誌掲載時のものです)
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