■割り切ったけど、必要な性能はぎゅっと詰め込んだ優等生(橋本洋平)
上級グレードのZ+で250万円以下ってところが非常に魅力的なWR-V。インド生まれなせいか、かなり割り切った仕上がりだ。
駆動方式はFFのみで、ハイブリッドは当然のごとく存在しない。パーキングブレーキは昔懐かしのハンドブレーキだし、ACCは30km/h以下になると切れてしまう。今の時代の当たり前は存在しない。
けれどもクルマとしての完成度はなかなか高い。ヴェゼル譲りのプラットフォームのおかげもあり、後席はかなりゆったりで乗降性も抜群。頭上空間も余裕がある。ラゲッジだって底は深いし、ベルトラインが高いから荷物を積み重ねてもOKだ。
走れば最低地上高195mmのおかげか見晴らしはなかなか。スクエアなデザインにより見切りもいい。最小回転半径は5.2mでUターンも楽々。パワーユニットは過不足なく、アクセルを踏めばステップアップシフト&ステップダウンシフトが可能なG-Design Shift制御のCVTで気持ちいい。
ロードノイズはやや大きめだが、足はフラットでボディのねじれも使い、荒れた路面もうまくいなす。気軽に使えるスニーカー感覚がたまらなくちょうどいい。
●橋本氏採点チェック
・ハンドリング:8点
・加速性能:6点
・静粛性:6点
・内外装の質感:6点
・乗り心地:8点
・コストパフォーマンス:10点
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