夏休みの旅行や帰省に向け、高速道路での移動を予定している人も多いだろう。そこで知っておきたいのが、トラブル時などに役立つ高速道路の救済措置。万一の場合も安全&お得に高速道路を利用できる裏ワザは覚えておいて損はない。
文/井澤利昭、写真/写真AC
ちなみに夏休みの高速道路のドライブのお供には『高速道路&サービスエリア(SA)・パーキングエリア(PA)ガイド2024-2025年最新版』が便利。こちらも参考にしてください!
【画像ギャラリー】意外と知らない高速道路の救済措置(9枚)画像ギャラリー■バックやUターンは厳禁! 目的のインターで降り損ねたら?
初めて利用するルートでの走行や、高速道路を走るのが久しぶりというドライバーがついやってしまいがちなのが、本来降りるはずである目的地で降り損ね、出口であるインターチェンジを通り過ぎてしまうというミス。
そんな時まず心しておきたのが、降りるはずのインターを通り過ぎたことに気がついたからといって急ブレーキをかけたり、バックやUターンで戻ろうとすることは絶対にしないこと。
「ほんの少しの距離だから……」とバックしたり、Uターンしての逆走は非常に危険な行為で、後続車との衝突など、他のクルマを巻き込んだ死亡事故の原因にもなりかねないからだ。
万一、目的の出口を通り過ぎてしまった場合は、慌てず焦らず落ち着くことが肝心。対応策があるため、次のインターチェンジで高速道路を降りるようにしよう。
次項ではその対策法を具体的に紹介しよう。
■「特別転回」で本来降りるべきインターへと戻ることが可能!
目的地のひとつ先のインターチェンジで降りたら、料金所では必ず「一般」または「ETC/一般」レーンへと進入する。
またここで気をつけたいのが、高速道路進入時にETCを利用している場合、「ETC/一般」レーンにそのまま進入してしまうとそこまでの金額で清算が完了してしまうため、事前に車載器からETCカードを取り出しておく必要がある。
料金所でクルマを止め、係員に目的のインターチェンジを通り過ぎてしまった旨を伝えれば、そのインターの方向へと戻れるように誘導してもらえる。
係員がいない料金精算機が設置されている料金所の場合は、係員呼び出しボタンを押せば、同じように対応してくれるはずだ。
目的地であるインターチェンジへと無事到着したら、再度係員のいる「一般」または「ETC/一般」レーンへと進み、ひとつ先のインターから戻ってきたことを申し出れば手続きは完了。
この救済措置を「特別転回」といい、間違えて走行してしまった区間分の料金は発生せず、目的地までの料金のみで清算が可能となる。
ただし、この「特別転回」は係員の誘導が必要となるため、最近増えてきているスマートICでは利用できない。
また首都高や阪神高速など一部道路や、構造上「特別転回」ができない料金所などでは対応していないこともある。
繰り返しになるが、目的地のインターチェンジを通り過ぎてしまったからといって、自己判断によるバックやUターンでの逆走は絶対にやってはダメ。
大きな事故を未然に防ぐためにも、万一インターを降りそこなった場合は慌てず、「特別転回」のことを思い出そう。
コメント
コメントの使い方厳密に言うと料金所手前の溜まり場でも路肩停車は違反(勿論本線上も)なので、停止する事なくETCカードを抜き取れると言う前提が絶対条件。
走行中にETCカードを抜こうと手間取ってるとそれもながら運転なり何なりの違反が付いてくるだろう。助手席からETCカードを抜き取れるケース以外は検挙されなくても何らかの形で道交法違反となる可能性が高い。