■通行止めによる高速道路への再進入で損をしないためには?
高速道路の料金は、一定の距離以上を降りずに走り続けたほうがお得になる「長距離逓減(ていげん)制」が適用されている。
では、工事や事故などで通行止めとなった区間の手前にあるインターチェンジで高速道路をいったん降りる必要に迫られ、一般道を走行後、通行止めが解除された区間のインターから再度乗りなおした場合、先ほどまでの長距離逓減は途絶えてしまうのだろうか?
そんなケースで適用されるのが「高速道路を再度乗り継いだ場合の料金調整」だ。
現金での支払いの場合、まず通行止め区間手前のインターチェンジで高速道路を降りてそこまでの通行料金を支払い、いったん清算を済ませる必要があるが、その時忘れてはいけないのが「高速道路通行止め乗継証明書」を受け取ること。
いったん降りた料金所で、通行止めが解除された先のインターから再度高速道路を利用することを係員に伝えると発行されるもので、係員のいない自動料金精算機でも受け取ることが可能だ。
その後、通行止めが解除された先のインターで通常通り「入口通行券」を受け取り、最終的な目的地となるインター出口で係員に「高速道路通行止め乗継証明書」と「入口通行券」を一緒に渡せば、所定の計算式で算出された調整料金が適用される。
ちなみに係員がいない自動精算機では、「高速道路通行止め乗継証明書」を先に入れた後に「入口通行券」を入れないと調整料金が適用されないので、順番を間違えないように気をつけよう。
また、冬用タイヤ規制時のタイヤチェーン不保持などによる通行不可は、その対象とはならないので注意。
なお、ETCを利用している場合は、同じETCカードで通常通りETCレーンを通行すれば自動的に調整料金が適用されるので、ドライバーは特に何もする必要はない。
出口での料金表示は調整なしの通常料金となってしまうが、クレジットカード会社からの請求段階で調整料金が適用されるので安心してほしい。
知っていると知らないとでは、大きく違ってくる高速道路の救済措置。安全かつお得にロングドライブを楽しむために知っておくのはもちろん、クルマを運転する家族や友人がいるならぜひ教えておきたい。
夏休みの高速道路のドライブのお供には『高速道路&サービスエリア(SA)・パーキングエリア(PA)ガイド2024-2025年最新版』が便利。こちらも参考に!
【画像ギャラリー】意外と知らない高速道路の救済措置(9枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方おじちゃん面白いね!
一つインター間違えたくらいで、折り返す手間を考えるならそのまま下道で戻ればいいだろ。と思いますが。
気をつけたいのがインターとPA,SAの名前が同じところ。PAと思っていたらインターで高速を降りてしまったことがあります。
厳密に言うと料金所手前の溜まり場でも路肩停車は違反(勿論本線上も)なので、停止する事なくETCカードを抜き取れると言う前提が絶対条件。
走行中にETCカードを抜こうと手間取ってるとそれもながら運転なり何なりの違反が付いてくるだろう。助手席からETCカードを抜き取れるケース以外は検挙されなくても何らかの形で道交法違反となる可能性が高い。