■家庭用エアコンだと「28℃」などといわれるが、クルマでは?
で、気になるのは前項の6番目のオートエアコンの温度設定。「暑いのでエアコンは低い温度でガンガン使いたいけど、燃費が悪くなって燃料代が……。だからできるだけ高めで」と思うのは普通だと思う。
家庭用エアコンでは、設定温度を低くすると電力消費量が増えるので、28℃が最適などといわれる。だからクルマも「あまり低くしないほうが燃費はいい」と思うかもしれないが、カーエアコンは家庭用エアコンとは構造が異なり、設定温度が高すぎても低すぎても燃費は悪化するのだ。
カーエアコンを製造するカルソニックカンセイ(2019年に“マレリ”に社名変更)が2017年に発表した資料によると、国産車は25℃、欧州車は22℃が燃費の悪化が少ないとして推奨されている。
■カーエアコンは今のうちにチェック!
というわけで、暑い夏の対処法はわかったけど、ちなみにあなたの愛車のエアコン、正しく動いていますか? 冷たい風が出るのか今のうちにチェックしておきたいもの。
カーエアコンのトラブルには、エアコンフィルターの詰まりやエアコンガスの漏れ・不足、エアコン配管内部の汚れの他に、エアコンを稼働させるための部品故障などがある。このうち、DIYでも簡単にできるのが“エアコンフィルターの交換”だろう。
エアコンフィルターは国産車の場合、多くはグローブボックスの裏側にあり、グローブボックスを外すことで簡単にアクセスできる。
エアコンフィルター自体は数千円と安価で、臭いなども気になるなら今のうちに交換を。ちなみに交換の目安は1年もしくは1万kmといわれており、「交換した覚えがない」という人はぜひ交換を!
取り外したエアコンフィルターを見ると、おそらくゴミやホコリがびっしり! これだと、エアコンの効きが悪くても不思議ではないと思うほどだ。
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