■ナンバープレートの危ない側面
公道を走るクルマは、ナンバープレートの情報をすべて公衆の面前にしているともいえる。
そしてナンバープレートにも危険な面はある。
現在はまさにインターネットを利用したソーシャルネットワークの全盛期であり、それに伴って個人情報の漏洩が問題となることも多い。
例えば、街中で有名人の乗ったクルマや珍しい車種などを見かけた人が、その場で写真を撮ってそれをソーシャルメディアに掲載してしまうことがある。
その際にナンバープレートの内容がすべてわかる状態で掲載されると、問題が起きる可能性も高い。
有名人の場合、ナンバープレートの地域名で居住区域が知られてしまう可能性があるし、同一のナンバープレートのクルマが複数の地域で目撃されれば、行動履歴の推測も不可能ではない。
とはいえ、ナンバープレートの情報だけでは持ち主や居住地の特定を完全に行うのは難しく、総務省の見解では、ナンバープレートは個人情報には該当しないということになっている。
■ナンバープレート情報の取り扱い
ナンバープレートは個人情報に該当しないとはいえ、その他の複数の情報を組み合わせて居住地などを特定することはできる。
有名人が所有するクルマのナンバーがわかっている場合、そのクルマが停まっている家やマンションなどが特定されてしまう可能性はある。
もちろん、対象が有名人でなくても悪意のある第三者にナンバープレートの情報が知られてしまうのは好ましくない。
だから、クルマの写真、あるいはクルマが写り込んでいる写真をソーシャルメディアに掲載する場合、ナンバープレートの情報がわからないようにするのがマナーだ。
自分の何気ない行動が誰かに不利益をもたらす危険性があるのがインターネット社会であり、写真を含めた情報は細心の注意を払って取り扱いたい。
クルマの個性を表す指標でもあるナンバープレートは、好みの数字に指定できるなど楽しめるアイテムでもある。
しかし、クルマの所有者や行動などを特定する要因にもなり得るものだということを忘れないでほしい。
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