■【2020年】トヨタのライズがSUVブームの波にのってヤリスに次ぐセールスを記録
ヤリスのデビューイヤーとなった2020年。乗用車ブランド通称名別販売台数で15万1766台を記録してNo.1を獲得したヤリスはその後、2023年までNo.1を維持し続けているが、2020年にヤリスに次ぐ2位を奪ったのはライズだった(12万6038台)。
全長4m以下でかつ全幅1.7m以下の5ナンバーサイズながら、普段使いからレジャーまで使えて楽しめるコンパクトSUVとして2019年11月に登場したライズ。その魅力として真っ先にあげられるのは、「力強く! 新しい! アクティブスタイル」をコンセプトとしたSUVらしいデザインではないだろうか。
角張ったバンパーコーナー形状&台形ロワグリルによる力強さとワイド感を表現したフロントビューと大径17インチタイヤ&張り出したフェンダーでSUVらしい踏ん張り感のあるシルエットは老若男女にも抵抗なく受け入れられている。
また、幅1000mm、高さ865mm、長さ755mmを確保した荷室も可動式デッキボードの採用で高い利便性を実現。デッキボードを下段に配置すればコンパクトSUVトップレベルの369Lという大容量を確保するなど、その優れたスペースユーティリティも特筆すべきポイントといえる。
エンジンは1.2リッターハイブリッド、1.2リッター自然吸気、1.0リッターターボの3種類から、駆動方式も2WD(1.2リッターハイブリッドと1.2リッター自然吸気)と4WD(1.0リッターターボ)から選べるため、使用用途に応じたチョイスも可能。
しかも、ガソリンエンジン&2WDの最廉価グレード“X”なら171万7000円というお手頃な車両本体価格もその人気の大きな要因となっている。
いずれにしてもアウトドアとの親和性も高いことから、まだまだ売れそうな5ナンバー車の代表格であることは間違いない。
■【2021年】トヨタのルーミーが上位常連モデルとは意外? それとも順当?
2021年の乗用車ブランド通称名別販売台数で1位のヤリス(21万2927台)に約7万8000台の大差は付けられたものの2位となったのがルーミー(13万4801台)。
過去5年の年別ランキングを見ると、ルーミーは2019年が7位(9万1650台)、2020年が6位(8万7242台)、2022年が4位(10万9236台)、2023年が5位(10万800台)と毎年のよう上位に名を連ねており、流行に左右されることなく安定した人気を保っている。
そんなルーミーは、広々とした空間“Living”と余裕の走り“Driving”を掛け合わせた“1LD-CAR”をコンセプトとし、子育てファミリーをはじめ幅広いユーザーの日常にジャストフィットする、新しいタイプのトール2BOXとして2016年11月にデビュー。
その堂々たる迫力のデザイン性に加え、コンパクトながら広い室内空間、広くて使い勝手のよい荷室、衝突回避支援システムの搭載、1.5リッタークラス相当のトルクを発揮する新開発1.0リッターターボエンジンによる快適な加速性能とゆとりある走りなどが好評を博し、発売1カ月後の受注台数は約1万8300台を記録した。
また、ボディとサスペンションの高剛性化を図ることでステアリング操作に対して車体姿勢がスムーズに連動し、運転時のストレス軽減に寄与するとともに快適な乗り心地を実現。街中はもちろん、高速道路における安心感の高さも大きな魅力となっている。
2020年9月にはマイナーチェンジを実施。進化した予防安全機能スマートアシストを全車標準装備するとともに、内外装をデザインも変更された。
156万6500円から210万円という比較リーズナブルな車両本体価格も子育て世代に支持されている要因のひとつだろう。
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