シビックにRSが登場し話題を集めている。日本にもSUVじゃ物足りないというユーザーが確実にいるということだ。だとしたらセダン不足の日産にもいいクルマがあるじゃないか。それがシルフィ/セントラだ!
文:ベストカーWeb編集部/写真:日産
■シルフィはシビックとボディサイズがほぼ同じ
8月1日、日産が2025年から活動を再開する公式野球部のユニフォームを公開した。その右胸に描かれているのはバットを持って飛翔する「ブルーバード」。実は日産硬式野球部は、初代ブルーバード発売と同じ1959年に創部されたのだという。
そのブルーバードだが、シルフィと名を変えて市販されたものの、2021年に国内販売が終了。以来日産ではコンパクトセダンの不在が続いている。
とはいえ世界的に見れば、シルフィは日産の屋台骨を支えてきた重要なクルマ。最近でこそ中国での不振が報じられているが、アメリカではセントラという呼称で人気を誇るし、メキシコでもベストセラーだ(中国の東風日産にはシルフィの兄弟車「ラニア」にブルーバードというサブネームを与えている)。
さて、シルフィのボディサイズだが、全長4641mm、全幅1815mm、全高1450mmでホイールベースが2712mm。これを現行シビックと比べてみると91mm長く15mm広く35mm高いわけだが、ホイールベースは23mmしか変わらず、同一セグメントのクルマであることが分かる。
となればシビック同様、日本にも需要はあるはず。前述したとおり、日産の国内ラインナップにはセダンがスカイラインしかなく、「それでは大きすぎる」と考える人にはノートやノート オーラが候補となる。とはいえ両車はハッチバックだから、トランクのある3ボックス派には抵抗があるのだ。
■セントラの2L直4+6MTまたは中国製e-POWERを日本に入れては?
とはいえ現状のシルフィは2019年登場だから、そのままでは商品性が弱い。日本で売るなら、スポーツ性を高めるか、SUVより安いe-POWERを訴求するかのどちらかだろう。
スポーツ指向でいくなら、現在、中国で製造しているシルフィの1.6L直4DOHCを北米仕様セントラの2L・DOHCに換装してほしい。トランスミッションも初期のセントラに設定されていた6速MTがベストだ。いっそのことセントラを売るという手もあるが、ミシシッピ工場製なのでコストがネックだ。
いっぽうハイブリッドでいくなら、エンジンは中国で市販されているe-POWERでOK。現地の燃費が26km/Lと発表されているから経済性は十分、価格が300万円台前半に収まればいうことなしだ。
とにかく日産は、いま手頃なクルマが少ない。シルフィ/セントラはまもなく次期モデルも発売されるはずだから、日本復活を大いに期待したい!
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