我々の想像以上に大注目されているのがスズキ 新型フロンクスだ。インドから来たといえばバレーノやWR-Vなど、割切った内容でコスパ重視なのかと思いきや、開発陣も「自分が欲しいクルマを作った」というほどの本気っぷり。そう、ライバル比で先進安全装備をはじめとする機能がもう高級車並なのだ。価格や燃費などが判明したので一挙に!!!!!
文:渡辺陽一郎/写真:ベストカーWeb編集部
■小回りヤリスクロスより効くゾ!! 全高だって立駐対応サイズなのもお見事
最近の注目車といえば、コンパクトSUVのスズキフロンクスだ。2024年7月1日以降、新しい情報が少しずつ公開されている。7月25日には、プロトタイプの試乗記も各種のウェブサイトや雑誌に掲載された。
そして8月1日になると、販売店では価格を明らかにして予約受注を開始した。販売店によると「正式な発表や発売は9月20日頃で、試乗車は9月下旬から10月上旬に配車される」と言う。
フロンクスはインドから輸入され、ボディサイズは全長を3995mmに抑えた。インドでは、全長が4m以下の車種は税金が安く抑えられるからだ。
全幅は1765mmで3ナンバー車になるが、最小回転半径は4.8mに収まって運転しやすい。全高も1550mmだから、立体駐車場を利用しやすい。全高が1550mm以下のSUVは、マツダのCX-3やCX-30、レクサスのUXやLBX程度だから、SUVを所有したい都市部のユーザーにとってフロンクスは貴重な存在だ。
■19km/Lってマジかよ!! 先進安全装備だってWR-V超えてもはや高級車並
パワーユニットは、直列4気筒1.5Lエンジンにマイルドハイブリッドを組み合わせる。最高出力は100馬力(6000回転)、最大トルクは13.8kg-m(4400回転)で、6速ATを併用する。WLTCモード燃費は、販売店によると「2WDが19km/Lで4WDは17.8km/L」。駆動方式は前輪駆動の2WDと4WDがある。
グレードは1種類で、装備は充実する。安全装備では、衝突被害軽減ブレーキを作動させるデュアルセンサーブレーキサポートや低速時ブレーキサポート、後方の並走車両を検知して知らせるブラインドスポットモニター、サイド&カーテンエアバッグなどを標準装着した。
さらに電動パーキングブレーキ、アダプティブクルーズコントロール、レザー調ファブリックシート、スマートフォンのワイヤレス充電器、全方位モニター付き9インチメモリーナビなども標準装着される。
これらの装備内容は、全長が4m前後のコンパクトSUVでは、最上級グレードに相当する。フロンクスはインドで生産する輸入車だから、受発注をシンプルにする必要があり、標準装着品を増やした事情もある。
■装備考えれば爆安じゃない!? ナビ標準で実質235万円スタートのまさか
価格は2WDが254万1000円、4WDは273万9000円だ。割高に思えるが、フロンクスは多くのコンパクトSUVがオプション設定としているカーナビを標準装着した。
新型フロンクスは、全方位モニター、通信機能、SOSボタンなども装着するから、カーナビ価格が19万円に換算される。いい換えると、カーナビがほかの車種と同様にメーカーオプションなら、フロンクスの2WDの価格は19万円を差し引いた実質235万円に下がる。このように考えると、フロンクスは、機能や装備、内外装の質感に対して価格を割安に抑えているのだ!!!!
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