未だ中古車市場で高値をキープしているFJクルーザーだが、当初は北米専売。でも並行輸入で購入するユーザーが多かったことなどが追い風となり、日本で正規販売することに。高価格帯の割に相当数売れたことを考えれば結果は成功である。ならばハイラックスやトライトンなどピックアップトラックが好調な今、次なる一手はタコマの正規導入じゃないか!?!?!?
文:小鮒康一/写真:ベストカーWeb編集部
■なによりランクル40似の見た目が◎!! そりゃ日本のファンも黙ってないぜ
トヨタを代表するクロスカントリーモデルであるランドクルーザーのFJ40型をモチーフにして登場したFJクルーザー。現在は絶版車となってしまっているが、そのレトロなルックスとプラド譲りの走破性の高さによって未だに高い人気を誇っているモデルだ。
ただこのFJクルーザー、元々は北米地域をメインに販売するために開発されたもので、2003年の北米国際オートショーにコンセプトモデルが展示されたのち、2005年から北米地域で販売がスタートしたモデルだったのだ。
■大排気量かつ高価格帯でも売れた!! 日本導入は結果大成功
北米市場向けに開発され、当初は日本で販売する予定が全くなかったFJクルーザーは、北米でのユーザーの好みに合わせて4.0LのV6ガソリンエンジンを搭載した大排気量モデルとなっていた。
しかしそのレトロでファニーなルックスから日本でも乗りたいと思う人が増え、並行輸入業者がかなりの台数を日本に輸入して販売した結果、トヨタも日本仕様の制作に本腰を入れることに。晴れて2010年12月に右ハンドル仕様のFJクルーザーが日本で正規販売されるようになったのである。
結局FJクルーザーは2018年初頭まで販売が続けられ、比較的高額かつ趣味性の高いクルマでありながら、2.8万台ほどの販売台数を記録することとなった。
■ならば次はタコマか!? ハイラックス好調ならばもう少しデカいの欲しくない!?
このFJクルーザーのように、並行輸入してまで乗りたいという人が多い海外専売のトヨタ車のひとつとして、ピックアップトラックのタコマが存在している。もしこのモデルが日本に導入されたらFJクルーザー以上の人気車種になるかもしれない。
このタコマは北米向けのハイラックスから派生したモデルで、北米トヨタの人気車種のひとつ。2023年5月に新型が登場し、現在は4代目モデルが販売されている。
この新型タコマは従来通りシングルキャブとダブルキャブの2種類が用意されるが、一新されたパワートレインには2.4Lのターボエンジンか2.4Lターボハイブリッドエンジンが用意されるのが最大のトピック。
最もコンパクトな仕様では全長がおよそ5,410mm、全幅がおよそ1,950mmと、現在日本で販売されているハイラックスと大差ないところも日本にマッチしそうな雰囲気だ。
価格はスタート価格で31,500ドル(約473万円)となるが、日本で379.1万円で販売されているRAV4の四駆ハイブリッドモデルが31,725ドルからとなっているため、そこまで割高とも言えないだろう。
ハイラックスは日本では2017年からの販売だが、海外では2015年にデビューしておりまもなく10年ということを考えると、そろそろ新型を期待する声もありそうで、三菱トライトンという強力なライバルも現れたことを考えると、タコマの正規導入もない話ではなさそうだが果たして?
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