ランボルギーニの新しいフラッグシップモデルのレヴェルトが発表され、ついに日本でも試乗する機会に恵まれた!! 最高出力はまさかの1015馬力! 試乗をした富士スピードウェイでは時速300キロも軽々と越えてしまう実力というのだから恐ろしい……。
※本稿は2024年7月のものです
文:清水草一/写真:ベストカー編集部、ランボルギーニ ほか
初出:『ベストカー』2024年8月26日号
■ランボルギーニ レヴエルト vs 還暦マタドール!
1000馬力といえばホンダのF1エンジンくらいだったけど、最近は市販車でも1000馬力が珍しくなくなってきた。信じられん!
ランボルギーニの新たなフラッグシップ、レヴエルト。6.5L、V12エンジンと3基のモーターを組み合わせ、1015馬力を発生する。そのバケモノに富士スピードウェイで試乗することになりました。
当日はかなりの雨。目の弱った還暦過ぎに1015馬力をコントロールできるのだろうか。しかもレヴエルトには合計13種類のドライブモードがある。衰えた脳で理解できるか不安だ。
まずはモードを「チッタ(町)」にセットしてスタート。レヴエルトはPHEVなので、この状態では電動走行となる。バッテリー容量は小さいけど(=軽量)、とっても静かなので深夜の住宅街でも大丈夫。
コースインして「ストラーダ」モードに変更。同時に「バオーン!」とエンジンに火が入った。6.5L、V12のパワーはすべて後輪に伝えられる。アヴェンタドールは普通の4WDだったが、レヴエルトの前輪を駆動するのはモーター。エンジンは後輪駆動に徹する。男らしいぜ!
ヘビーウェットの中、スポーツモード、そして最後にコルサ+ハイパフォーマンスの最強モード(1015馬力)でホームストレートを爆走だ! レヴエルトのハンドリングは超絶シャープだが、直進安定性も死ぬほど高いので、超ラクショーって感じでぐんぐん速度が上がる。
でも水しぶきで前が見えない……。オレの目の問題か? 怖すぎる! これ以上踏めません。還暦には250km/hが精一杯でちゅ……。
ドライでちゃんと全開にすればラクショーで300km/h以上出るらしい。さすが1015馬力。そんなの、昔はレーシングカー以外無理でした。つーか還暦には無理ですが、レヴエルトの実力はしかと見届けました。涙。
【番外コラム】レヴエルトのタイヤはブリヂストンのポテンザスポーツ!
レヴエルトのタイヤサイズは、リアが355/25ZR22(※オプションサイズ)という強烈なものだが、その足元を支えているのが、レヴエルトのために専用設計されたブリヂストンのポテンザ スポーツだ。
ランフラットにもかかわらずしなやかで、雨の全開走行でも安定したグリップを発揮してくれた。
●ランボルギーニ レヴエルト 主要諸元
・全長:4947mm
・全幅:2033mm(ミラー含まず)
・全高:1160mm
・ホイールベース:2779mm
・車両重量:1772kg
・エンジン:V型12気筒ドライサンプ
・総排気量:6498.5cc
・エンジン最高出力:825ps/9250rpm
・エンジン最大トルク:73.9kgm/6750rpm
・モーター出力:F=299ps/R=150ps
・トランスミッション:8速DCT
・WLTCモード燃費:―
・価格:非公表(ベストカー推定価格6500万円)
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