【キューブ、モビリオ…今だったら大ヒット?】登場が早すぎた残念なミニバンたち

■トヨタ カローラスパシオ

トヨタ カローラスパシオ(初代)。カローラファミリーのなかでも、ユーティリティー系モデルとしての位置づけで、1997年1月に発売された

 カローラから生まれた、ジャストサイズのハイトワゴンがカローラスパシオ。デビューしたのは1997年の初頭だ。

 前後ともカローラと同じヒンジ式ドアを採用し、2列シートの4人乗りと3列シートの6人乗り仕様が用意された。2列シート仕様はリムジンのように足元が広く、快適である。シートアレンジも多彩だったし、荷室も広かった。

 3列シート仕様は助手席が回転対座になり、2列目はテーブルにもなる。また、2列目と3列目を折りたたむことも可能だ。それだけではない。脱着できる2列目のシートはジュニアシートにもなった。見やすいデジタルメーターも注目を集めている。

 2001年5月には、ほかのコンパクトミニバンと違って2代目を送り込んだ。すべて3列シート仕様とし、快適性も向上させたが、初代ほど話題にならなかった。2007年、さらに優れたパッケージングのシエンタが登場したこともあり、役目を終えてさびしく消えていった。

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